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 米IBMはスイスで現地時間2010年7月2日、水冷式スーパーコンピューターシステム「Aquasar」をスイスのチューリッヒ工科大学(ETH Zurich)に納入したと発表した。従来の空冷式スパコンに比べ、消費電力を最大40%削減できる。廃熱で作った温水を建物の暖房に利用することで、システム全体のカーボンフットプリント(二酸化炭素の総排出量)を最大85%減らせるとしている。

 Aquasarは、ブレードサーバー「IBM BladeCenter QS22」33台と「IBM BladeCenter HS22」9台を三つのシャーシ「IBM BladeCenter H」に搭載し、そのうちシャーシ二つに納めた22台のBladeCenter QS22と6台のBladeCenter HS22を水冷化した。残りのサーバーは比較用として空冷式のままとしている。演算速度は6テラFLOPSあり、消費電力1W当たりの演算速度は約450メガFLOPS。

 冷却用の管などをプロセッサに直接取り付けるため冷却効率が高く、最高60℃の温水でも冷やすことが可能という。ETH Zurichのシステムでは冷却後の水温が最高65℃になり、9kW相当の熱が得られる。

 Aquasarは、IBMが顧客と協力して先進的ソリューションを生み出す活動「First-of-a-Kind(FOAK)」の一環として、ETH Zurichと1年前に開発を始めたシステム(関連記事:IBM,グリーン化を促進する新しい業界団体や新技術などを発表)。

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