PR
写真●IT Japan 2010で講演する新日鉄ソリューションズの北川三雄社長(撮影:皆木優子)
写真●IT Japan 2010で講演する新日鉄ソリューションズの北川三雄社長(撮影:皆木優子)
[画像のクリックで拡大表示]

 「クラウドは今後、いままでにないサービスを生み出す“クラウドプラス”の時代になる」。新日鉄ソリューションズ(NSSOL)の北川三雄社長(写真)は2010年7月14日、「IT Japan 2010」の会場で「クラウド・コンピューティングの実現と企業情報システムの全体最適化」というテーマで講演。その中で、今後のクラウドコンピューティングの方向性を示した。

 北川社長は、クラウドコンピューティングが生み出す価値を3段階に整理し、クラウドプラスはその3段階目に当たると説明した。1段階目で生み出す価値はTCOの削減。プラットフォームの標準化やサーバー統合により、大幅なコスト削減を可能にする。2段階目は変化対応力の強化。開発テスト環境を素早く用意でき、新システムの展開もこれまでより速く行えるため、変化への対応力が高まる。3段階目のクラウドプラスで生み出される価値は、イノベーションと位置付ける。新しいサービスを生み出したり、人の知恵を集約して意思決定の速度を抜本的に高めたりといった、従来にない価値を提供するものだ。

 クラウドプラスという3段階目の価値を生み出すには、何が必要か。北川社長によれば、システムインテグレータが持つコアテクノロジーをクラウドコンピューティングとどう組み合わせるかがカギになるという。

 コアテクノロジーには、iPadなどの新しい情報端末を使うモバイル技術、カメラやセンサーでキャッチしたデータを基に現実環境に情報を付加するAR(拡張現実)技術などがある。こうした技術とクラウドコンピューティングをどう組み合わせて新しい価値を提供できるかが差別化の要因になる、と北川社長は主張する。

 クラウドプラスの例として北川社長は、ネットワーク機器の障害対策にARを適用したシステムを示した。ネットワークの障害が起こったとき、クラウドベースのシステムに蓄積した知識データベースから、その原因と対策を導き出す。実際の障害対応では、担当者がカメラ付きヘッドマウントディスプレイを装着。ディスプレイには、目の前のネットワーク機器と、障害への対策手順が表示される。こうした組み合わせが新しい価値を生むという。

 北川社長は「クラウドコンピューティングと組み合わせられる先端技術はどんどん広がっている」と言う。センサーネットワークやOR、次世代BIなどだ。そうした技術が、電力、医療、流通、農業などさまざまな分野にクラウドコンピューティングを適用するための橋渡しになる。新日鉄ソリューションズは、こうしたクラウドプラスの時代に備えて、さまざまなコアテクノロジーを蓄積しているという。