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 David Heinemeier Hansson氏は2010年8月29日(現地時間)、オープンソースWebアプリケーションフレームワークの新版「Ruby on Rails 3.0」を正式リリースしたことをRails公式ブログで発表した。Rails 3.0はRuby製の有力フレームワークMerbを統合、DBアクセスモジュールのActive Recordを刷新するなど、大幅な改良が行われている。

 Ruby on Rails開発チームとMerb開発チームは2008年12月に両者を統合し、開発チームも統合すると発表していた(関連記事)。Ruby on Railsは,必要なツールがすべてセットになった「フルスタック・フレームワーク」であることを特徴のひとつとしていた。これに対しMerbはデータベースにアクセスするためのORマッピング・ツールが自由に選択できるなど,モジュール化されシンプルであることが特徴だった。統合により、両者の利点を兼ね備えることを狙った。

 新しいActive Recordは、「ARel(A Relational Algebra)クエリエンジン」を適用できるようになった。これにより複雑なクエリを容易に作成できるとしている。Action ControllerやAction Mailerなども刷新された。

 また文字エンコーディングの問題を解決したとしている。「もうMicrosoft Wordからコピー&ペーストされたテキストの文字化けと格闘する必要はなくなる」(Hansson氏)。

 このほかにも、Rails 3.0では多くの改良が行われている。Rails 3.0はRuby 1.8.7、Ruby 1.9.2に加え、Java仮想マシン上のRuby実行環境であるJRuby 1.5.2で動作するよう設計されている。

 Rails 3.0の開発には1600人以上が参加し、数千件のソースコード変更(コミット)が行われたという。

[Rails公式ブログへの投稿]