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 ジャストシステムは2010年9月21日、iPhone/iPod touch向けのテキスト・エディタ・アプリケーション「ATOK Pad for iPhone」を発表した。日本語入力システム「ATOK」の変換エンジンおよび専用変換辞書と、日本語のタッチ入力に最適化した独自のユーザー・インタフェース(UI)を搭載する。価格は1200円(26日までは発売記念価格900円)。9月22日からApp Storeで販売する。

 ATOK Pad for iPhoneの入力パネルは、携帯電話と同じ操作性の「テンキーキーボード」、パソコンと同じ配列の「QWERTYキーボード」、独自開発した日本語入力専用パネル「ダブルトリガーキーボード」(画面1)から選択できる。ダブルトリガーキーボードは両手で入力することを想定したUIを採用しており、左側のトリガーボタンで「あ・か・さ」行、「た・な・は」行、「ま・や・ら」行といった文字の分類を選択すると、右側にその分類内の全文字のキーを表示する。

 テンキーキーボードでは、iPhone標準のマルチタップ入力、フリック入力のほかに、同社が開発した「リボルバータッチ入力」(画面2)を選択可能。リボルバータッチ入力は、フリック入力と同じ要領で清音、濁音、半濁音、「っ」(促音)、「ぁ・ぃ・ぅ・ぇ・ぉ」「ゃ・ゅ・ょ」(拗音)を簡単に入力することができる。

画面1●ダブルトリガーキーボード
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画面2●リボルバータッチ入力
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 そのほか、カーソルを上下左右に移動させる、カーソル前後の文字を削除する、文単位で削除するなど、iPhoneの標準機能にはない操作を実現した。ATOK Pad for iPhoneに入力した文章は、アクションボタン(画面3)やシェイク(画面4)を使って、ほかのアプリの入力画面へ簡単に転送できる。現時点で連携しているアプリはメール、SMS、Twitter、Evernoteの4つ。今後順次追加していく予定という。連携していないアプリでも、クリップボードを介して文章を貼り付けることができる。

画面3●入力した文章を外部アプリへ転送するアクションボタン
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画面4●シェイク
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 同社は2009年12月にiPhoneおよびAndroid向けのATOKを開発中であることを明らかにしていた。iPhone向けでは、当初はインプットメソッドとしてiPhoneにATOKを組み込むことを目指していたが、「米Appleとの交渉が難航したため」(同社 コンシューマ事業部 企画部の佐藤洋之部長)、今回、アプリとしてiPhone版ATOKを提供する運びとなった。「iPhoneにATOKを組み込みことをあきらめたわけではない。今後も、Appleに対してオープン化を呼び掛けていく」(佐藤氏)。一方、Android向けATOKは組み込みソフトとして開発が進められており、11月に無償Trial版がリリースされる予定だ。

■変更履歴
公開当初、本文最終段落で「伊藤洋之部長」とあったのは「佐藤洋之部長」の誤りです。お詫びして訂正します。本文は修正済みです。また、ジャストシステムからの申し入れにより、画面4を差し替えました。[2010/9/22 21:50]