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写真1●Google日本語入力Cloud APIを使ったサンプルアプリケーション
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写真2●Chrome Web Storeの概要
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 グーグルは2010年9月28日、東京都内で開発者会議「Google Developer Day 2010」を開催し、サーバーサイドで動作する日本語入力システム「Google日本語入力Cloud API」などを披露した。同イベントの基調講演ではこのほか、Webブラウザ「Chrome」や携帯機器用OS「Android」、PaaS(プラットフォーム・アズ・ア・サービス)の「Google App Engine」などに関する最新動向を披露した。

 同日公開したGoogle日本語入力Cloud APIは、ユーザーによる文字入力をHTTPプロトコルでグーグルのサーバーに送信すると、変換候補を返すというWebサービスである。日本語入力システムを搭載していないパソコンや携帯電話機でも、このWebサービスを使ったAjaxアプリケーションであれば、日本語の入力ができる(写真1)。グーグル以外のアプリケーション開発者も、同Webサービスを組み込んだAjaxアプリケーションが開発できる。

 WebブラウザのChromeに関しては、「HTML5」への対応状況や、ChromeからWebアプリケーションを購入できる「Chrome Web Store」などに関して、グーグルの及川卓也シニアエンジニアリングマネージャが説明を行った。

 及川氏は「各ブラウザがHTML5のどの機能を搭載しているのかを比べる段階は終わった。今後は各ブラウザが、Webアプリケーションを実行する上で“妥協のないパフォーマンス”を実現できるかが問われる」と主張する。例えばChromeの開発版には現在、GPU(グラフィックスプロセッサ)の機能を使って2D(2次元)表示を高速化する機能が搭載されている。マイクロソフトが開発中の「Internet Explorer(IE) 9」にも、同様の機能が実装されており、画面表示のパフォーマンスで両社が競っていることを示唆した。

 またChromeは、WebアプリケーションにおいてGPUを使った3D(3次元)表示を行う「WebGL」にも対応する。基調講演では、同社が開発したWebGLのサンプルアプリケーションなどを示しながら、なめらかな3D表示がWebブラウザ上で実現している状況などを披露した。及川氏は「今後、Webブラウザでも、GPUの機能をどれだけ活用するかが重要になる」と指摘している。

 Chrome Web Storeは、グーグルのWebサイト上にカタログ化されたWebアプリケーションをユーザーが選んで、Chromeに「インストール」できるというサービスである(写真2)。インストールしたWebアプリケーションは、Chromeのアプリケーション専用タブページやChromeのホームページから、素早く起動できる。

 このほかAndroidに関しては、アップルの「iTunes Store」に相当する「Android Market」において、ユーザーによるアプリケーションのレビュー(評価)が投稿できるようになったことや、データを遠隔消去する「リモートワイプ」に対応したことなどを披露した。またGoogle App Engineに関しては、5月に米国で開催したイベント「Google I/O」で発表した内容を踏襲し、企業向けの「Google App Engine for Business」を用意していることや、分散バッチ処理技術「MapReduce」をGoogle App Engineでも利用可能にする計画であることなどを紹介した。

■変更履歴
第6段落で「インストールしたWebアプリケーションは、Chromeのアプリケーション専用タブ」となっていましたが、正しくは「インストールしたWebアプリケーションは、Chromeのアプリケーション専用タブページやChromeのホームページから、素早く起動できる」です。お詫びして訂正します。本文は修正済みです。 [2010/09/29 09:54]