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写真●iPhoneに装着したカードリーダーでカード情報を読み込む
写真●iPhoneに装着したカードリーダーでカード情報を読み込む
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 フライトシステムコンサルティングは2010年10月12日、iPhoneをクレジットカード決済端末として使えるようにするソリューション「ペイメント・マイスター」の説明会を開催、同ソリューションの詳細やAIGエジソン生命保険の導入が決まっていることなどを明らかにした。法人向けソリューションで、現在使われている専用のモバイル決済端末の置き換えを狙う。

 ペイメント・マイスターは、(1)iPhoneケースを兼ねるクレジットカードリーダー、(2)iPhoneアプリ、(3)国内の決済センターの三つで構成する(写真)。(1)は米mophieが開発した「Marketplace」のOEM供給を受ける。(2)はフライトシステムコンサルティング自身が開発した。(3)は三菱UFJニコスが運営する決済センターを利用し、同社の「ECカード決済サービス」に接続する。

 特徴は、通信時の暗号カギ管理に「DUKPT」(Derived Unique Key Per Transaction)を採用した点、。クレジットカード業界のセキュリティ基準であるPCI DSSの関連規格であるPCI PTSが推奨する暗号カギの管理方式である。米国ではデビットカードの決済で採用されているという。マスターキーは決済センター側で持ち、端末側はマスターキーから派生する個体ごとの個別カギを使用してデータを暗号化する。個別カギは毎回変わる。また、端末側は決済センターが発行する電子証明書を初回起動時にダウンロードする。端末の紛失・盗難時は、電子証明書を無効化することでセキュリティを保つ。

 iPhone内ではデータを復号しないため、iPhone内にはクレジットカード番号などの情報は残らない。また顧客情報もiPhoneからは照会できない。クレジットカード番号の画面表示は先頭6ケタと最後の4ケタのみ。そのほか、決済時にしか通信しない点も他のモバイル決済端末と異なる特徴だという。例えば、業者が顧客のクレジットカードを持ったまま圏外から圏内に移動して顧客の前からいなくなる、といったことを防げる。

 対応するクレジットカードブランドは、Visa、MasterCard、American Express、Dinersなど。JCBなど一部のカードブランドは、現時点では個別対応となる。対応するiPhoneはケースの形状から当初はiPhone 3GSとなるが、近々にiPhone 4にも対応する。ペイメント・マイスターの導入には三菱UFJニコスとの加盟店契約が必要となる。価格は100台導入する場合で1台あたり4万円程度(ハード/ソフト込み)。そのほか決済センターを利用するための初期費用や月額料金などがかかる。