米インフォマティカ最高マーケティング責任者のクリス・ブアマン氏
米インフォマティカ最高マーケティング責任者のクリス・ブアマン氏
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 データ統合ツールなどを開発・販売する米インフォマティカの日本法人は2010年10月13日、最新版となる「Informatica Release 9」(以下Informatica 9)を発売した。データを活用したい現場と情報インフラを管理するIT部門が連携して、意思決定に必要なデータ分析環境を短期間で構築できるようにしたという。出荷開始は2010年11月中旬を予定している。

 Informaticaは、企業内外に散在するデータをシングルビューで利用できるデータ統合プラットフォームを構成するためのソフト。エンタープライズデータ統合や、データ品質管理、BtoB(企業間取引)データ交換といった機能を提供する。

 今回発表したInformatica 9では新たに、データを仮想化する機能や共通リポジトリを介した開発環境、マルチドメインMDM(マスターデータ管理)機能など実現した。これらにより、散在するデータを1カ所に統合するのではなく疎結合型で連携することで、データの再利用性や変更コストの削減、意思決定現場が求めるデータ分析環境の構築期間の短縮が可能になるという。

 例えば、共通リポジトリを介した開発環境では、IT部門が連携させたいデータベースの指定など分析環境を整備し、その後にデータ分析担当者がデータの意味などを見ながら名寄せルールを指定するなど、互いが得意とする作業分野を分担しながら、データの統合を進めることができる。

 この間、同一のデータモデルなどを参照しながら作業を進めるので、ニーズを実現するための指示書のやり取りが不要になる。ニーズと実現される機能のかい離も抑えることができる。

 米本社のクリス・ブアマン最高マーケティング責任者(写真)は、「企業の意思決定にデータが重要であるという認識が高まる一方、そのためのデータ量が増えている。ITの視点では、データマネジメントの複雑性が高まっていることにほかならず、データ品質の低下にもつながっている。信頼できる適切なデータを適時に提供するためには、データ統合プラットフォームが不可欠になってきた」と強調する。