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 独立行政法人 情報処理推進機構(IPA)と日本OSS推進フォーラムは2010年11月5日、「第9回北東アジアOSS推進フォーラム」が11月3日から4日にかけて韓国ソウルで開催されたと発表した。日本、中国、韓国のIT企業、研究機関、大学、政府関係者など約200名が参加。日中韓の3国による共同作業の成果報告などが行われた。

 北東アジアOSS推進フォーラムは、日本、中国、韓国が共同で開催している、オープンソースソフトウエア(OSS)活用促進を目的とした会議。3国の産官学によるOSS推進団体が主体となっており、日本では日本OSS推進フォーラムがその役割を担っている。

 フォーラムでは日中韓が共同で活動している3つのワーキンググループ(WG)が以下のような活動報告を行った。

 技術開発および技術評価を担当しているWG1は、共同開発しているLinuxサーバーリソース管理ツール群「OpenDRIM2010」を2010年11月にリリースする。OpenDRIMは2010年10月にUbuntuの公式パッケージに採用されている。Linuxカーネルのバージョン間互換性テストツール「Crackerjack」の最新版 v3.2を2010年9月にリリースし、最新カーネルの317のシステムコールを全てサポートした。また日中韓でクラウド技術に関する情報交換を行うクラウドタスクフォースを4回開催した。

 人材育成をテーマとするWG2は、第9回北東アジアOSS推進フォーラムに合わせOSSトレーニングキャンプを開催した。共同で作成している「北東アジア人材育成モデルカリキュラム(Northeast Asia HRD Model Curriculum)」を推進、 改良するため「NEA OSS Wiki」を開設。2011年にはモデルカリキュラム第3版を公開する。また第5回CJK OSS Awardと第3回CJK OSS Special Awardを実施した。

 標準化および認証研究を担当しているWG3では、「OSS成熟度評価タスクフォース」が約100種のOSSを評価した。評価の情報公開と管理のためのWebサイトを開設した。今後も継続して多くのOSSを評価し、評価情報を更新する方針。

 フォーラムでは「北東アジアOSS推進フォーラムの従来の活動を強化すると共に、先進領域に対する取り組みを推進すべき」などの点を確認したとしている。次回の「第10回北東アジアOSS推進フォーラム」は、2011年に中国で開催する。

[発表資料]