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 米Googleが、SNS最大手の米Facebookに対して行ってきたユーザー情報の提供を停止したと米欧のメディアが報じている。2010年11月5日付(米国時間)の米Wall Street Journal(WSJ)電子版 によると、GoogleはこれまでWebメールサービス「Gmail」のアドレス情報をFacebookに提供する見返りとして、同社に対しFacebookユーザーの情報を提供するよう求めてきた。これにFacebookが応じなかった。

 これまでFacebookのサービスでは、新規登録する際にGmailのユーザー名とパスワードを入力すると、Gmailに登録してあるそのユーザーのアドレス情報をFacebook内に取り込むことができた。Googleはサービス間のデータポータビリティを推進する方針をとっており、自社サービスのユーザー情報を他社サービスが利用する場合、他社サービスも情報をGoogleに提供するよう求めている。これに対し、Facebookではアドレス情報を他社サービスに持ち出すことを禁止している。

 WSJは、今回の措置に先立ってGoogleのEric Schmidt最高経営責任者(CEO)が「当社はFacebookのアドレス情報にアクセスしたいと考えているが、もしFacebookが応じない場合、代替手段を用意している」と述べていたと伝えている。また同社の広報担当者は今回の措置について「データ解放のあるべき姿を実現するためには、サービス間の互恵関係が重要になってくる」と説明している(関連記事:Google,データ解放運動のサイト開設,ユーザーの自由なデータ移行を支援)。

 WSJは、「こうしたGoogleの方針がFacebookのユーザー数増大に寄与したが、Googleにはその見返りが得られなかった。その一方でGoogleもSNS事業を拡大しており、Facebookとの競争が激化している」と報じている。