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写真1●アザラシ型ロボット「パロ」を手に笑顔を見せるメドベージェフ・ロシア大統領(右)(2010年11月13日横浜市、代表撮影)
写真1●アザラシ型ロボット「パロ」を手に笑顔を見せるメドベージェフ・ロシア大統領(右)(2010年11月13日横浜市、代表撮影)
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写真2●APEC首脳会議の「JAPAN EXPERIENCE」で展示されたアザラシ型ロボット「パロ」(2010年11月14日、横浜市)
写真2●APEC首脳会議の「JAPAN EXPERIENCE」で展示されたアザラシ型ロボット「パロ」(2010年11月14日、横浜市)
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写真3●パロ充電時の様子(同)
写真3●パロ充電時の様子(同)
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 2010年11月13日から14日にかけて横浜市で行われたAPEC(アジア太平洋経済協力会議)首脳会議で、日本製のアザラシ型ロボット「パロ」が各国首脳たちの間で人気を集めた(写真1)。金融政策やレアアース(希土類)を巡る貿易問題、領土問題などの懸案が山積して張りつめた雰囲気がただよう中、ひとときの癒しをもたらしたようだ。

 日本政府はAPECで来日する各国首脳や関係者・報道陣らに日本の文化や先端技術をアピールするために「JAPAN EXPERIENCE」という企画を実施した。この一環として、アザラシ型ロボットのパロが、電気自動車や超電導リニア、次世代スーパーコンピュータなどと一緒に展示された(写真2)。

 パロは産業技術総合研究所の研究成果を基に、富山県南砺(なんと)市にある地場企業である知能システムが製造している。実在のタテゴトアザラシをモデルにしており、手を近づけたりなでたりするのに反応して動き、20種類の鳴き声も出す。充電すると(写真3)約90分の連続動作が可能。小児科や高齢者福祉といった分野で気分の改善やストレス解消などの効果があるといい、米国ではFDA(食品医薬品局)から医療機器としての承認を得ている。日本国内での販売価格は1匹35万円から。日米を中心に1700台以上の販売実績がある。

 APEC首脳会議は14日午後に「横浜ビジョン」を採択し、閉幕した。情報通信技術(ICT)分野では「ICTにかかわる製品・サービスの貿易推進」「クラウド・コンピューティングなどの新興技術・革新的サービスに資する競争環境の創造」「効果的な個人情報保護策を取りながら情報流通への不必要な障壁の回避」などの合意が盛り込まれた。