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写真1●独G Data Softwareのエディ・ウィレムス セキュリティエバンジェリスト
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写真2●G Data SoftwareのJag山本社長
写真2●G Data SoftwareのJag山本社長
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写真3●プロレスラーのNOSAWA 論外選手
写真3●プロレスラーのNOSAWA 論外選手
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 G Data Softwareは2010年11月25日、「対ウイルス徹底抗戦記者発表会」と題した報道関係者向け発表会を開催し、独G Data Softwareのセキュリティエバンジェリストであるエディ・ウィレムス氏が「ネット犯罪の現在」と題してウイルスやマルウエアの最新動向を報告した(写真1)。

 エディ・ウィレムス氏は、EICAR(欧州コンピュータ・ウイルス研究所)の創設にかかわり、1995年以降は「ワイルドリスト」(世の中に実際に出回っているウイルスのリスト)の選定メンバーを務めている、ウイルス分野における“プロ中のプロ”。2010年10月には、「ブレードラボ」(Bredolab)と呼ばれるトロイの木馬を使った超巨大なボットネット(3000万台以上のパソコンが感染)を、オランダの国家犯罪対策局のハイテク犯罪チームの一員として壊滅に追いやったニュースが世界中の話題をさらった。

 ウィレムス氏はまず、コンピュータウイルスのパンデミック(世界的流行)のデータを紹介。メールなどによるパンデミックの発生件数が、2003年をピークに減少の一途をたどり、現在はほとんどなくなっていることを説明した。

 しかし、これを見て「ウイルスの感染リスクが減少した」と誤解してはならないと同氏は指摘した。「パンデミックは減ったが、代わりにターゲットをピンポイントで狙うためにウイルスの種類が劇増している。今では1日に新種が5万5000種も出現している」(ウィレムス氏)。これら激増した新種のウイルスへの対策が急務であるとした。

Web2.0系サービスの普及が新たな脅威を生む

 続いてウィレムス氏は、Web2.0系サービスの普及による新たなウイルス感染の脅威が高まっていることを警告した。YouTubeの動画から張られたリンクや、Twitterのメッセージに含まれる短縮URLをクリックすることでウイルスに感染する事例が後を絶たないことを紹介。こうしたWeb2.0系サービス経由での感染は、技術的要因もさることながら「人的要因」が大きいと説明した。

 その典型例として紹介したのがSNS経由でのウイルス感染の危険度だ。ウィレムス氏によれば、SNSは「人のつながり」が土台となっているため、紹介されたリンクを無条件に信頼してウイルスに感染してしまうリスクが非常に高いという。

 同氏は具体的な数値として、感染成功率(ウイルス作成者側から見て「成功」という意味)はメールの場合1パーセント程度なのに対して、SNSでは10パーセントと10倍も高いとした。ウイルス作成者からすればSNSは「非常においしい」サービスというわけだ。

 最後に、同氏は2011年以降のウイルス分野について、Windows 7の64ビット版をターゲットにしたウイルスが今後増えていくであろうこと、さらに先にはインターネットラジオなど放送型のコンテンツを介してのウイルス拡散や、ネット接続対応の家電機器をターゲットにしたウイルスなども登場するだろうと推測して締めくくった。

「AV-TEST」で36カ月間連続の首位を達成

 発表会では、同社製ウイルス対策ソフト「G Dataアンチウイルス」がドイツの第三者機関による毎月の検知率テスト「AV-TEST」において、36カ月間連続で首位だったことも併せて発表された。

 月ごとにバラツキはあるものの、平均して99パーセント以上の高い検知率を誇っていることを紹介。国内の競合ベンダーの製品を引き合いに出し、「国内で最も高いシェアを持つソフトは月によっては40パーセント台まで検知率が落ちているケースがある。日本は世界のウイルス作者から(潜在的に)狙われている」(G Data SoftwareのJag山本社長)と皮肉った(写真2)。

 同社はまた、今回の36カ月間連続首位を記念してG Dataアンチウイルスの3年間1台用(ダウンロード版)を2010年11月26日から特別価格3600円(通常価格は5980円)で販売することも発表した。同社の特設Webサイト経由で購入できる。

 さらに、同ソフトのイメージキャラクタとしてプロレスラーのNOSAWA 論外選手を採用し、『俺はNOSAWA 論外、ウイルスは論外』というキャッチフレーズで同選手とのコラボレーションを今後展開していくことなども発表した(写真3)。