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図1●IT予算増減額の経年変化(出所:ITR)
図1●IT予算増減額の経年変化(出所:ITR)
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図2●IT投資指数の経年変化(出所:ITR)
図2●IT投資指数の経年変化(出所:ITR)
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図3●IT投資分野ごとの重点度指数と実施率の変化(出所:ITR)
図3●IT投資分野ごとの重点度指数と実施率の変化(出所:ITR)
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 アイ・ティ・アール(ITR)は2010年11月26日、2011年度(2011年4月~2012年3月)の国内IT投資動向に関する調査結果を発表した。有効回答446社のうち、2011年度のIT予算を2010年度より「増やす」企業は29.2%で、「減らす」企業(17.0%)を大きく上回った(図1)。2010年度における増減見込みと比較すると、「増やす」割合は4.3ポイント増、「減らす」割合は9.6ポイント減と、IT投資動向は大きく改善しそうだ。

 「かつての成長路線に戻ったとは言えないが、国内企業のIT投資に対する意欲は回復してきている」と、ITRの舘野真人シニア・アナリストは分析する。この傾向は、IT投資の増減率をポイント数に換算して求めた「IT投資指数」からも分かる。2011年度の予測値は1.44ポイントで、2010年度実績の0.04ポイントを上回る(図2)。

 では、ユーザー各社はどこに投資するのか。IT投資分野・目的ごとに「重要度」を5段階で聞いたところ、平均値が最も高かったのは「IT基盤の統合・再構築」(3.4ポイント)だった(図3)。2番目は「仮想化技術の導入」(3.2ポイント)である。

 「2011年度はIT基盤の構造改革が重点テーマになる」と、舘野シニア・アナリストは説明する。「ユーザー各社はITコストを削減するだけでなく、将来のビジネスに備えて強固で柔軟なシステム基盤を整備しようとしている」(同)という。