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日本IBMの橋本孝之社長
日本IBMの橋本孝之社長
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 日本IBMは2010年11月29日、米・欧など27カ国で提供中のパブリッククラウド・サービスを2011年3月から国内提供すると発表した。米国、ドイツに次ぐ3拠点目を千葉市・幕張の同社データセンターに構築。Windows仮想マシンを1時間当たり10円で利用できるIaaSサービスと、月額課金で仮想デスクトップを利用できるSaaSサービスの2サービスを提供する。「グローバル展開する顧客がどの地域に進出しても、同じ技術に基づいたクラウドサービスを利用できる」(日本IBMの橋本孝之社長、写真)のが強みとする。

 IaaS(インフラストラクチャ・アズ・ア・サービス)の「IBM Smart Business 開発&テスト・クラウド・サービス」では、9種類の仮想マシンを提供。1時間当たり10円から利用できる(1.25GHz動作相当の32ビット仮想CPU×1、2Gバイトの仮想メモリー、60Gバイトの仮想ディスク、Windows Server 2003/2008選択時)。システム構築の開発プロジェクトでの一時利用を主な用途に想定。ミドルウエアとしてRationalブランドの開発ツールやデータベースソフトのDB2などを用意する。日本IBMの法人窓口を通じた契約が済み次第、最短で即日から利用を開始できる。来年3月の国内データセンター開設に合わせた日本語版サービスの提供に先立ち、同日に米国およびドイツのデータセンターでの英語版の販売を始める。

 このSmart Business 開発&テスト・クラウド・サービスは、1時間単位で利用できる汎用のIaaSという位置付け。既に提供を始めている、料金個別見積もりで月額課金制のIaaS「IBM MCCS」サービスは、「Power Systemsの仮想マシンが利用できるなど、ミッションクリティカル用途に向けたクラウドサービス」(日本IBM クラウド・コンピューティング事業担当の吉崎敏文執行役員)として位置付けて差異化する。Smart Business 開発&テスト・クラウド・サービスとMCCSの設備は「幕張のデータセンター内で区画は分かれているが、運用技術は共通」(同)という。

 仮想デスクトップをSaaS形式で提供する「IBM Smart Businessデスクトップ・クラウド・サービス」は、クライアントPCのデスクトップ環境を提供するサービス。仮想デスクトックを実現するプラットフォームには、シトリックス・システムズの仮想デスクトップ製品「Citrix XenDesktop」を採用した。同製品による円滑な動画再生やネットワーク利用の効率化が可能とする。

 提供形態としては、日米欧のデータセンターを選べる「IBMデータセンター型」と、ユーザーのデータセンター内に日本IBM所有のサーバーを設置する「お客様データセンター型」の2種類を用意する。前者は海外拠点での利用やモバイル端末での利用、後者は1000ユーザー超の大規模での社内PCの置き換え利用を想定する。料金体系は共通で、ユーザー数に応じた月額課金。5年契約時の料金は1クライアント当たり月額2960円。