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写真●ウェルインテクノロジーによる「Embedded VRT」の技術デモの様子
写真●ウェルインテクノロジーによる「Embedded VRT」の技術デモの様子
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 パシフィコ横浜で2010年12月1日から3日まで開催中の組み込み技術の総合展覧会「Embedded Technology 2010」(ET2010)では、ウェルインテクノロジーによる興味深い技術デモが実施されている。「Embedded VRT」(EM-VRT)という1台の端末の中で、Androidなど複数のOSを同時に動かすという技術がそれだ(写真)。

 デモでは、Atomを搭載した組み込みボードで、リアルタイムOS(RTOS)である「ITRON」とAndroid OSが同時に稼働していた。ホストOSであるITRONの上で、EM-VRTを使ってAndroidを仮想化ゲストOSとして動かしているという。こうすることで、AndroidのアプリケーションをゲストOS上で動かしつつ、特にリアルタイム性が必要な処理についてはITRON上で直接動かすという両者の「いいとこ取り」が可能になるわけだ。

 また、仮想化することにより、ゲストOSのAndroidをメモリーイメージとして簡単に保存または復元できるようになる。デモでは実際にこの仕組みを利用して、Androidを高速に起動したり、スナップショットとして過去のある時点に簡単に復元できる様子を披露した。

 気になるのは、仮想化ソフトを使って2つのOSを動かすことによる処理の重さだが、「ITRON自体が非常に軽量なため、Androidが十分快適に動くハードウエアスペックがあれば仮想化による影響は小さい」(説明員)という。