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図1●mYouVanのWeb管理ツール
図1●mYouVanのWeb管理ツール
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図2●仮想マシンの違いを識別するためのアバター
図2●仮想マシンの違いを識別するためのアバター
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 マーケティング調査会社のクロス・マーケティングは2011年2月7日、プライベートクラウド構築ソフト「mYouVan(みょうばん)」をオープンソースソフトウエア(OSS)として公開した。社内で運用する仮想マシンを、IaaS(インフラストラクチャー・アズ・ア・サービス)の「Amazon EC2」のような使い勝手で管理したいと考えた同社が、自社で開発したものだ。

 mYouVanは、仮想マシンのプロビジョニングツールである。ユーザー企業が社内で運用する複数台の物理サーバーを束ねて「リソースプール」を作成し、仮想マシンの運用管理を自動化する。例えば、システム管理者が仮想マシン起動操作を行うと、プロビジョニングツールがリソースに空きのある物理サーバーを見つけ出して、そのサーバー上に仮想マシンを作成する。

 mYouVanは、GUIベースのWeb管理ツールを備えている(図1)。このツールから、仮想サーバーの起動/停止/再開といった操作や、仮想マシンに割り当てるプロセッサコア数やメモリー容量、OS、データベース(DB)の選択などができる。

 mYouVanのGUIの特徴は、仮想マシンを識別するのに、人型のアイコン(アバター)を使用することだ。一般の管理ツールが備える文字情報だけで、運用する仮想マシンの違いを判別するのは難しいことから、視覚的にインパクトのあるアバターを採用した(図2)。

 仮想マシンが異常終了した場合に、異なる物理サーバー上で仮想マシンを自動起動するフェイルオーバー機能も搭載する。仮想マシンの障害対策としては、同じ仮想マシンを異なる物理サーバー上で2台稼働して、ロードバランサー(負荷分散装置)を使って冗長構成にするのが一般的。このような構成で、一方の仮想マシンがダウンすると、稼働している仮想マシンの台数は1台になってしまう。フェイルオーバー機能を使って、ダウンした仮想マシンを別の物理サーバーで自動起動するようにしておけば、常に冗長構成を維持できる。

 仮想マシンの操作には、「libvirt」というOSSのミドルウエアを使用している。libvirtは、仮想マシンを外部のプログラムから操作するAPI(アプリケーション・プログラミング・インタフェース)を実現するソフトだ。libvirtは、OSSの仮想マシンソフト「KVM」や「Xen」のほか、「VMware」に対応している。クロス・マーケティングでは、KVMについて動作確認をした。mYouVan本体はLinuxで動作する(CentOS 5.5で動作確認)。

 クロス・マーケティングは、2009年秋から業務システムをAmazon EC2を使って運用している(関連記事:Amazon EC2、良いところ悪いところ)。Amazon EC2のようなパブリッククラウドに移行できない社内サーバーも、Amazon EC2と同じ使い勝手で管理することを狙って、mYouVanを開発した。同社は2010年秋に、北海道岩見沢市のデータセンターを使ってプライベートクラウドを構築しており、その運用管理にもmYouVanを使用している。

■変更履歴
本文中、「libvert」「ibvert」との表記がありましたが、正しくは「libvirt」です。お詫びして訂正します。本文は修正済みです。 [2011/2/7 17:15]