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写真1●NFC対応携帯電話機でEdyにチャージしているところ
写真1●NFC対応携帯電話機でEdyにチャージしているところ
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写真2●NFCを通してクーポンを取得しているところ
写真2●NFCを通してクーポンを取得しているところ
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写真3●NTTドコモのNFC対応ロードマップ
写真3●NTTドコモのNFC対応ロードマップ
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 NTTドコモは2011年2月14日から17日までスペイン・バルセロナで開催中の「Mobile World Congress 2011」においてNFC(Near Field Communication)関連の展示を行っている。ユーザーが海外から日本に旅行をすることを想定した動態デモと,FeliCaとNFCを携帯電話機上に同時実装する際のロードマップについてのパネル展示を実施している。

 デモでは海外からの旅行者が(1)FeliCaベースのEdyのカードを購入し,スマートフォンのリーダー/ライター機能を使ってEdyカードにお金をチャージする,(2)日本で公演されるコンサートのチケットを海外で購入して会場で携帯電話機をかざして入場する,(3)空港などでNFCを使って割引クーポンを取得して商品購入時に携帯電話機をかざし割引サービスを受ける,といったシーンを見せていた(写真1,写真2)。(1)に関しては技術的にはSuicaのような交通用カードなどでもチャージ可能だ。

 一方,展示パネルの端末ロードマップで示していたのは,次のようなシナリオだ(写真3)。現時点では,FeliCaの暗号化機能・鍵管理機能などを持つセキュアな領域(セキュア・エレメント)は携帯電話機上のチップに搭載される。NFCのType AやType Bと呼ばれる無線通信方式には対応していない。次のステップでは,FeliCaのセキュア・エレメントは携帯電話機上のチップに搭載したまま,Type AやType Bの無線方式にも対応させる。このとき,Type A/B用のセキュア・エレメントはSIMカード上に搭載する。SIMカードとNFCの無線通信チップの間はSWP(single wire protocol)で接続する。最終的にはFeliCaの機能もSIMカード上に搭載する。

 それぞれの対応時期は明らかではないが,韓国KTと2012年末までに韓国と日本でNFC対応スマートフォンの相互利用を開始することから,NTTドコモがNFC対応端末を提供するのは,この時期までとみられる。FeliCaの機能をSIMカードに搭載する時期は不明だ。

 NTTドコモがFeliCaの機能をSIMカード上に搭載する意向を公式に示したのは今回が初めて。SIMカードにFeliCa機能を搭載するようにすることで日本の携帯電話機メーカーは,FeliCaのセキュア・エレメントを端末側に持つ日本モデルと,FeliCaのセキュア・エレメントが端末上に不要な海外モデルを作り分けなくても済むようになる。