PR

 KDDIは2011年4月8日、東日本大震災の被害状況および復旧状況に関する説明会を開催した。地震直後は東北6県で約3000局のうち1933局の基地局が停止したが、4月7日時点は176局まで減った。また基地局によるカバーエリアは4月7日12時時点で93%復旧した。固定通信は99%復旧している。

 エリア復旧においては、稼働している基地局のアンテナ角度を調節するなどしてカバーエリアを拡大する、衛星通信や他の基地局との無線通信をエントランス回線に使用するといった方法を採用している。これらにより、移動体通信のエリアは4月末に96%の復旧を見込んでいる。ただし福島県の立ち入り制限地域にある基地局30局は復旧のメドが立っていない。

 また、KDDI 代表取締役社長の田中孝司氏は、「福島原子力発電所は東京電力からの要請により屋内用の基地局4局をKDDIが提供し、携帯電話が利用可能になっている」ことを報告した。回線は東京電力の独自回線を利用している。

 今後、新規で基地局を設置する場合に、例えば鉄塔をNTTドコモやソフトバンクモバイルと共同で建設・利用する用意があるかに関しては、「復旧が最優先であることや、各社のエリア設計において設置したい場所が異なることから、共同利用などを話し合ってはいない」(KDDI 取締役執行役員常務 技術統括本部長の嶋谷吉治氏)とした。

 基地局をつなぐアクセス網がつながるKDDIの基幹網も大きな被害を受けた。東北向けには3系統用意していたが、そのうち2系統が地震で切断されたという。こうした状況を受けて、新潟県や秋田県を通る別系統の基幹網を構築する予定という。

[発表資料へ]