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写真1●協業を発表するイージェネラの大木稔社長(左)と日本HPの古森茂幹 専務執行役員(右)
写真1●協業を発表するイージェネラの大木稔社長(左)と日本HPの古森茂幹 専務執行役員(右)
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写真2●大和総研の鈴木孝一専務取締役(右から三人目)ら、PAN Managerの利用企業
写真2●大和総研の鈴木孝一専務取締役(右から三人目)ら、PAN Managerの利用企業
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 イージェネラは2011年4月25日、仮想環境統合管理ソフト「PAN Manager Software」の新版を発表した。最大の特徴は、PAN Managerを自社のブレードサーバーだけでなく、日本ヒューレット・パッカード(HP)のブレードサーバー上でも稼働できるようにしたことだ。PAN Managerの内部構造を改良し、日本HP製サーバーの仮想化機構を使ってサーバーやストレージ、ネットワーク構成を一元管理できるようにした。

 「イージェネラは『PAN Everywhere』という構想の下、様々なサーバー上でPAN Managerを稼働できるように、サーバーメーカーと協業してPAN Managerのアーキテクチャを改良してきた」。イージェネラの大木稔社長(写真1の左)は、新版提供の背景をこう述べた。イージェネラは今回のPAN Manager新版を、同構想の第一歩と位置付ける。

 具体的には、日本HPのブレードサーバー「BladeSystem c-Class」が備えるI/O仮想化機構「バーチャルコネクトFlexFabric」を、API経由でPAN Managerから呼び出せるようにした。これによりPAN Managerのプロビジョニング(資源管理機能)や、障害時に処理を異種ブレードへ引き継ぐ「N+1フェイルオーバー」といった機能を、HPのc-Classで利用できる。

 加えて、I/O仮想化などハードウエア固有の処理を、HPのブレード側で実行できるようになり、結果としてデータ転送速度が向上する。HP c-Classと新版を組み合わせた場合のデータ転送速度は、最大で20Gビット/秒。既存のPAN Managerをデル製品など他社製品と組み合わせた場合は、2G~4Gビット/秒だという。

 PAN Manager新版の価格は、管理対象のサーバー1台当たり20万円。イージェネラが、同社の販売代理店を通して販売する。

 発表会には利用企業の代表も登壇し、今回のPAN Managerの新版に対する期待を述べた(写真2)。「今回のイージェネラとHPの協業を皮切りに、異なるメーカーのサーバーを接続して統合管理できるようになれば、ユーザーとしては災害対策や自分たちのビジネス効率化の基盤として、無駄なく無理なく使うことができるようになる」。大和総研の鈴木孝一専務取締役は、東日本大震災で情報システムの災害対策の必要性が改めて見直されつつあることを踏まえて、こう述べた。同社と新日鉄ソリューションズ、パナソニック電工インフォメーションシステムズの3社は、「アライアンスクラウド」と呼ぶプロジェクトを昨年10月に発足。PAN Managerなどを使って、基幹系システムを動かすためのクラウド基盤作りを進めている。