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FaxOCRで調査を効率化

 5分間で講演するライトニングトークのコーナーでも、震災に関連する発表があった。国立保健医療科学院 奥村貴史氏は、震災に関して行政が行っている各種調査を効率化するために同氏が開発しているFaxOCRシステムを解説した。医療機関の空き状況などのデータを、メールとExcelファイルを使用するより迅速に反映できるとしており、システムを利用する組織や開発協力者を募集中という。

 OSGeo財団 日本支部 嘉山陽一氏は、震災に関連したオープンソースの地図情報システム関連活動を紹介した。OSGeo財団では国土地理院が公開された被災地域の航空写真の補正作業などを行っている。またsinsai.infoのほかにも震災に際し多くのオープンソースの地図情報システムが活躍しているという(OSGeo財団のWebサイト)。

 日本JasperServerユーザ会の佐伯健介氏は、同氏が開催している「省エネIT勉強会」について発表した。サーバーの省電力化方法などの勉強会を実施しており、同勉強会のサイトに情報を掲載している。

好評だったテーマを再講演

写真●東日本大震災被災者支援の募金箱と、募金者にプレゼントされたトートバッグ
写真●東日本大震災被災者支援の募金箱と、募金者にプレゼントされたトートバッグ
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写真●チャリティオークションに出品されたFirefoxのマスコット「フォクすけ」のぬいぐるみ
写真●チャリティオークションに出品されたFirefoxのマスコット「フォクすけ」のぬいぐるみ
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 また、今回のOSSチャリティーセミナーでは、これまでのOSCで人気が高かった講演が行われた。IPv4アドレス枯渇対応タスクフォースの藤崎智宏氏は「IPv4アドレス枯渇とその対応」と題して講演。ZABBIX-JPの広瀬潔氏は、OSSのサーバー監視システム「Zabbix」の機能や事例を紹介。Mozilla Japanの浅井智也氏はOSSのWebブラウザFirefoxの最新機能を解説。慶應義塾大学教授でW3C(World Wide Web Consortium) Site Managerの一色正男は「Web技術の現状と将来」と題し、HTML5やW3Cの体制について説明した。

 Shibuya.tracのメンバーは分散バージョン管理システムの「Bazaar」と「Mercurial」などを紹介した。Hadoopユーザ会の山下 真一氏は「オープンソースで作る分散処理基盤 Hadoop」と題し講演した。自宅SAN友の会の島崎聡史氏は、自宅にSAN(Storage Area Network)を構築する手順を解説した。

 オープンクラウドキャンパスのメンバーは「Eucalyptus」、「OpenStack」、「CloudStack」などオープンソースのクラウド基盤ソフトウエアを紹介。OpenStackユーザ会の伊藤雅典氏からは、4月に行われた米国でのOpenStackカンファレンスではカンファレンス登録料とチャリティTシャツ販売収益を東日本大震災支援に寄付されたとの報告があった。

 セミナーの最後には、チャリティオークションが開催された。Debian JP Projectから提供されたサーバー機や、Mozilla Japanから提供されたFirefoxのマスコット「フォクすけ」のぬいぐるみなどが参加者により落札され、代金は全額、募金と合わせ震災の被災者支援のため日本赤十字社に寄付される。

 当日の模様は、Ustream.tvの録画で視聴できる。