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 NTTデータは2011年5月10日、2011年3月期の決算を発表した。連結売上高は前年同期比1.7%増の1兆1619億円、営業利益は同4.1%減の783億円だった。海外を中心に展開したM&A(合併・買収)が売上高を押し上げた一方、連結子会社の拡大などによる販売管理費の増加や不採算案件の発生が営業減益につながった。

 東日本大震災の影響としては、営業利益に50億円マイナスの影響があったとした。

 売上高を地域別で見ると、国内は1兆603億円、海外は1015億円だった。山下徹社長は「国内IT投資は低迷する一方で、海外は10~20%の伸びがある市場もある」と強調して、グローバル展開の強化に意欲をみせた。国内については「IT投資が回復したとしても、これまでのように伸びることは厳しいだろう」(山下社長)との見解を示し、国内事業の減少を海外事業の伸びでカバーする方針を明確に打ち出した。

 12年3月期は連結売上高1兆2000億円(11年3月期比3.3%増)、営業利益800億円(同2.2%増)と予想し、海外売上高2000億円の達成を目指す。

 「海外企業の買収は途上の段階。南米は(4月25日に買収を発表した)伊バリューチームが足がかりになる。ブラジルの成長などが期待できる一方で、まだ500人程度の拠点などで今後も力を入れていきたい」(山下社長)とした。

 また山下社長は、「買収した海外子会社の利益率も改善し、(2010年12月に子会社化した)米キーンの利益率は10%に達している」と説明。今後、海外子会社も営業利益の増加に寄与するとの見通しを示した。