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写真●エヌアイデイのブースで展示していたスマートフォンアプリの自動テストシステム「E-stas」
写真●エヌアイデイのブースで展示していたスマートフォンアプリの自動テストシステム「E-stas」
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 東京ビッグサイトで2011年5月11日から13日まで開催されたIT分野の総合展示会「Japan IT Week 2011春」の中の1イベント「第1回 スマートフォン&モバイル EXPO」では、普段なかなか見る機会がないスマートフォン関連の製品が多数出展されていた。

 エヌアイデイが同社ブースで展示していたAndroidやiPhoneなどのスマートフォン向けアプリを自動でテストするシステム「E-stas」(エスタス)などは、まさにそうした製品の典型例である。

 スマートフォンアプリのテストというと、開発環境上やエミュレータ上でアプリを動かし、APIの呼び出しなどの処理をトレースしたりデバッグしたりといったシーンを思い浮かべる人が多いのではないだろうか。しかし、E-stasはそうしたソフトウエア的なテスト方法とはまったく異なるアプローチをとる。

 スマートフォンの実機を台の上に置き、これをユーザーの指に見立てたロボットの指(オートフィンガー)を使って実際に操作することで、ユーザーがアプリを触る場合と寸分違わぬ環境でテストを実施するのだ(写真)。人間を雇ってテストさせる場合と異なり、ロボットは圧倒的に速く正確な動作で何万回でも繰り返しテストを実行できる。

 ロボットの動作は、制御用のWindowsパソコンから「シナリオ」という形で設定する。シナリオには、どの位置にあるボタンをどの順番で押すかといった静的な設定情報を登録できるだけでなく、表示された画像(文字なども含む)をロボット側のカメラで読み取って、画像の種類によって次の行動を変えるといった条件分岐処理も登録可能になっている。

 エヌアイデイによれば、同システムは元々、携帯電話端末メーカーなどが端末のボタンを実際に押して製品のテストを行うためのシステムとして販売していたものだったが、オートフィンガーを静電方式のタッチパネル操作に対応した先端部分に取り替えることで、スマートフォンの自動テストにも対応させたという。

 主に端末メーカーなど向けなので、システムの価格は約500万円と高価だが、同社では短期間のレンタル導入にも対応可能だとしている。例えば、多機能なため人手を使ったテストでは時間がかかり過ぎるようなスマホアプリを開発している企業ユーザーは、一度検討してみるとよいかもしれない。