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写真1●会場の見取り図に関連情報を連携させて表示
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写真2●写真にキャラクター画像を連携させて表示
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 ソニーは、物体認識や空間認識技術などを統合した拡張現実(AR)技術「SmartAR」(スマートAR)を開発、2011年5月19日に都内で技術発表を行った。スマートフォンやゲームへの応用を想定している。

 発表会に登壇した同社システム技術研究所知的システム研究部リサーチャーの福地正樹氏は、SmartARの特徴として、認識対象にマーカーを使わない「マーカーレス」、対象物体に対する「高速追従性」、カメラの撮影範囲に対象物体がない場所でも利用できる「3D空間」を挙げた(写真1写真2)。

 マーカーレスにすることで、例えばスマートフォンを使ってレストランのメニューを認識し、関連情報のリンクに誘導する、といった使い方ができる。画像の一部分から得られる特徴とその位置関係を用いて物体を認識するという。スマートフォンに画像をいったん取り込んで、あらかじめ登録しておいた画像とマッチングし、関連情報を表示するようなユーザーインタフェースとした。このため、多くのARソフトのように、目標物に対してカメラを構え続ける必要がない。

 SmartARがユニークなのは、物体認識技術と同社のロボットでの利用実績があるという3D空間認識技術を組み合わせたこと。これにより、AR上の物体とリアルな物体のインタラクション(相互動作)が可能になる。会見では、実際の本の映像をカメラで取り込み、AR上で生成したボールを画面上の本にぶつけて跳ね返させる、というデモを見せた。本を傾けると、ボールが跳ね返る角度が変わるというものだ。この動作のためには、「現行のスマートフォンでは難しい。ノートパソコン程度の処理能力が必要」という。実用化のための課題の一つだとした。

 発表会場となった、東京・銀座のソニービルにあるイベントホールには、カフェやブティックなどを模した展示スペースを設けた。同イベントには、クウジット、ソニーコンピュータサイエンス研究所、ソニーPCL、ユーフォニックが協力している。5月20日~22日まで一般公開される。