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 クラウドコンピューティングを利用した音楽配信、いわゆる「クラウドミュージックサービス」の開始に向けて、米Appleが大手レコード会社と交渉中だと海外メディアが報じている。米New York Timesは米国時間5月20日付の電子版で事情に詳しい関係者の話として、Appleがすでに米Warner Music Group、米Sony Music Entertainment、英EMI Groupと契約を締結しており、早ければ5月の第4週に最大手の米Universal Music Groupとも契約すると伝えている。

 同紙は、Appleが6月6~10日に米サンフランシスコで開催する世界開発者会議(WWDC)で新サービスを発表するとアナリストらが予想していると伝えている。また米Wall Street Journalの技術系情報サイトAllThingsD.comは20日付の記事で、Appleが新サービスを始めるためには、レコード会社傘下のそれぞれの音楽出版社とも取り決めを確定させる必要があり、Appleは現在各社と協議中だと伝えている。

 個人が所有する音楽ファイルをネット上のストレージにアップロードし、Webブラウザーやモバイル端末のアプリケーションでストリーミング再生するというサービスは「ミュージックロッカー」とも呼ばれ、ここにきて、米Amazon.comや米Googleなどの大手も相次ぎ発表している(関連記事:クラウド上の音楽ライブラリをブラウザーで再生、米Amazonが新サービスGoogle、音楽ストレージサービス「Music Beta」を開始)。

 ただしこれらのサービスは、楽曲ファイルをアップロードするのに時間や手間がかかるため使いづらいと指摘されている。Wall Street Journalは19日付の記事で、それを解決する方法として、ユーザーのパソコン内の楽曲ファイルをスキャンして、照合(マッチ)した楽曲をストリーミング配信する「スキャン&マッチ」方式が有力視されており、Appleはこの方式のサービスを計画しているのではないかと伝えている。