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 日本オラクルは2011年5月23日、インメモリー分散処理ソフトの新版「Oracle Coherence 3.7」を提供すると発表した。「Elastic Data」と呼ぶ追加オプション機能により、管理できるデータ容量を従来版から大幅に引き上げた。

 Coherenceは、複数サーバーにまたがる共有メモリー領域を作り出し、大量データを高速に処理するためのソフト。キー・バリュー型のデータを、Java VM上でオブジェクトとして管理する。

 今回加えたElastic Dataにより、Java VM上のメモリーをすべてプライマリーデータの格納に使えるようになった。従来は、プライマリーデータとバックアップ用データを半分ずつ格納していた。つまり、新版ではプライマリーデータの格納領域が、従来の2倍に増える。「キーの格納方法も効率化した。Elastic Dataの効果と併せて、従来の4倍程度のオブジェクトが格納できるようになった」(日本オラクル Fusion Middleware 事業統括本部 ビジネス推進本部 担当シニアマネジャーの杉達也氏)。

 Elastic Dataは、メモリーにSSD(ソリッドステートドライブ)やSANといった外部記憶装置を組み合わせて用いる。従来はメモリーに格納していたバックアップデータは、外部記憶装置に格納する。外部記憶装置は、メモリー上からプライマリーデータがあふれた際の受け皿にもなる。メモリー容量を超えそうになったとき、Coherenceがデータを外部記憶装置に退避させ、メモリー不足エラー(Out of Memory)に陥ることを防ぐ。