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 米Polycomは現地時間2011年6月1日、米Hewlett-Packard(HP)から企業向けのビデオ会議システム事業Visual Collaboration Businessの資産を買収することで最終合意に達したと発表した。手続きは2011年第3四半期に完了する見通し。

 対象資産には、高画質テレビ会議システム「Halo」の製品およびマネージド・サービス(設定や設置、保守管理サービス)が含まれる。PolycomとHPは戦略的提携を結ぶことでも合意し、PolycomはHPにビデオ会議およびビデオ統合通信製品を独占的に供給する。HPはこれらを他社に再販するほか、自社内にも導入する。またHPの「WebOS」搭載タブレット端末「TouchPad」にPolycomのビデオアプリケーションを統合することでも協力する。

 米メディア(New York Times)は、Visual Collaboration Business資産の売却額を約8900万ドルと報じている。HPはHaloを米DreamWorks Animation SKGと共同開発し、2005年にリリースしたが、約50万ドルと高額なため普及しなかった。2010年に最高経営責任者(CEO)に就任したLeo Apotheker氏は、ソフトウエア分野やクラウド製品およびサービスに注力する方針を打ち出しており、「就任以前に行われた不適切な投資に頭を悩ませている」と話しているという。

 HPは2011会計年度第2四半期(2011年2~4月)の決算発表で増収増益を報告したものの、2011会計年度通期(2010年11月~2011年10月)の見通しを引き下げた(関連記事:HPの2~4月期決算、純利益5%増、震災の影響で業績予想を下方修正)。消費者市場が低迷し、サービス事業が伸び悩んでいることから、大幅な事業調整が必要になっている。

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