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 米eBay傘下のPayPalは米国時間2011年6月3日、中国Alibaba Group(阿里巴巴)傘下の小口取引向け卸売りサイト「AliExpress」との提携関係を打ち切ると発表した。8月3日をもって、PayPalはAliExpressの決済オプションから外れる。

 PayPalとAlibabaは昨年4月に提携を結び、それ以来、AliExpressの決済手段の一つにPayPalが加わっていた。PayPalは提携解消を「通例の提携関係の見直しにもとづいたもの」として明確な理由を示していないが、米メディア(Wall Street Journal)は、今年PayPalが手数料の引き上げを要求したもののAlibabaがこれを拒否したことが要因だと報じている。また、AliExpressが個人消費者にもサービスを拡大していることに、PayPalが懸念を感じているとも伝えられている。

 PayPalはAliExpressとの提携を解消しても、引き続き中国向け事業に取り組むとしている。PayPalの中国本土における2010年の取扱総額は44億ドルで、前年と比べ44%増加した。上記メディアによると、PayPalはAlibabaの競合サイトである中国DHGate.com(敦煌網)とも提携を結んでいる。

 またAlibabaを巡っては、傘下の決済サービスAlipayの所有権を、取締役会の承認無しにAlibaba設立者兼最高経営責任者(CEO)のJack Ma氏が運営する外部企業に移転していたとして、Alibaba大株主の米Yahoo!およびソフトバンクとの間で協議が行われている(関連記事:Yahoo!とソフトバンク、Alibabaの決済事業所有権移転で協議中)。

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