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 Web関連技術の標準化を進める非営利団体であるW3C(World Wide Web Consortium)は2011年6月7日(現地時間)、Webページの表示方法などを記述するための仕様「CSS2」(Cascading Style Sheets, level 2)の改訂仕様である「CSS2.1」(CSS2 revision 1)を正式に勧告化したことを発表した。

 前バージョンのCSS2が勧告化されたのは1998年のこと。実に13年ぶりの正式アップデートとなる。CSS2.1は、CSS2であいまいに定義されていた仕様の修正や、ほとんど実装されていない仕様を削除するなどの改訂を施している。既に多くのWebブラウザーが先取りしてCSS2.1の仕様を取り込んでいるが、仕様書自体はこれまで「勧告候補」(Candidate Recommendation)や「勧告案」(Proposed Recommendation)という状態だった。

 CSS2.1が正式勧告化されるまで、なぜこれほどの時間がかかったかについて、W3CのCSSワーキンググループ共同議長であるDaniel Glazman氏は、(1)CSS2.1が巨大な書式仕様の集合体のため、それらの潜在的な相互作用などを含めて慎重にレビューする必要があったこと、(2)相互接続性を確保するために、既存の様々なWebブラウザーの実装やベンチマークテストについて学ばなければならなかったこと---などを理由として挙げている。

 同ワーキンググループでは、今回のCSS2.1の正式勧告化によってひと区切りが付いたことにより、今後は改良されたレイアウト調整用モジュールや新しい視覚効果、より幅広い国際化サポートなどの先進的なCSS仕様の迅速な開発に注力できると説明している。