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写真●Lytroが公表したサンプル写真。ピントを撮影後に変更できる
写真●Lytroが公表したサンプル写真。ピントを撮影後に変更できる
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 米カリフォルニア州マウンテンビューに本社を置く新興企業Lytroは現地時間2011年6月22日、「デジタルカメラの歴史で最大のイノベーションとなる製品を開発した」と発表した。光照射野センサーによって、光線の色や明暗度、方向といった被写体のすべての光線情報を記録する。このため後から自由にピントの合う場所を変更できる(写真)。従来のカメラは指向性情報を記録せずに、単純に光線情報を足して一つの光線として記録しており、この点で大きく異なるとしている。

 また、2Dから3Dへの切り替えがシームレスになりインタラクティブな写真になる。撮影時に焦点を合わす必要が無いため、シャッターを押してから撮影するまでのタイムラグが無くなる。少ない光量で撮影できるメリットもあるという。同社のWebサイトで、デモ画像を公開している。

 同社はカメラをまだ公開していないが、2011年中の発売を予定している。米メディア(New York Times)は、従来であれば100台のカメラをスーパーコンピューターにつないで実現する技術だが、Lytroのカメラの大きさはオートフォーカスカメラと同程度で、価格も一般的な消費者向け製品と同じと報じている。

 Lytroの設立は2006年。これまでに米Andreessen Horowitz、米Greylock Partners、米New Enterprise Associatesといったベンチャーキャピタルから5000万ドルの出資を受けている。創業者で最高経営責任者(CEO)を務めるRen Ng氏は光照射野に関するコンピュータ科学の論文で、2つの博士論文賞をとった人物。最高技術責任者(CTO)は、米Silicon Graphics(現SGI)創設者メンバーのKurt Akeley氏。エンジニアリング担当副社長は、米Palm(2010年に米HPが買収)で「webOS」のチーフアーキテクトだったAdam Fineberg氏が務めている。

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