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 アメリカン航空は2011年6月29日、航空機のパイロットが必要とする空港の地図や出発/着陸経路のチャート、航空路図、各種マニュアルなどの情報を電子化して表示するためのシステムである「エレクトロニックフライトバッグ」(EFB)として、電子航空路図機能を搭載した米アップルのタブレット端末「iPad」を使ったソリューションの導入検討を進めていることを明らかにした。

 同社によれば現在、すべてのフライトフェーズで使用される「機体に固定しない携行型のEFB」(クラス1)としての利用認可を米連邦航空局(FAA)から取得するための準備作業として、アメリカン航空乗員組合(APA)とともに最終段階の運用テストを実施している最中だという。テストは成田-ロサンゼルスおよび上海-ロサンゼルスを結ぶ2路線でボーイング777(B777)型機を使って実施。効果が実証されれば、今後同社のすべてのボーイング777型機(子会社の地域航空会社を含めると約900機)に導入する予定だとしている。

 民間航空機のパイロットに携行が義務付けられている従来の紙ベースのフライトバッグは35ポンド(約16キロ)以上の重さがある。これを約1.5ポンド(約680グラム)という軽さで携行しやすいiPadに置き換えることにより、印刷および配布コストを削減できるだけでなく、燃料の節約にも貢献できると同社では説明している。