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写真●楽天証券の今井隆和取締役常務執行役員(CIO)
写真●楽天証券の今井隆和取締役常務執行役員(CIO)
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 楽天証券は2011年7月6日、基幹系システムのデータベースを刷新し、安定稼働させたことを発表した。「今回のデータベースの刷新によって、重大な障害を未然に防止できる」と楽天証券の今井隆和取締役常務執行役員(CIO、写真)は自信をみせる。

 同社は2005年ころから基幹システムの安定化が課題だった。システム障害が理由で、2005年11月から2009年3月までの間に3回も、金融庁から業務改善命令を受けたほどだ。3回目の業務改善命令を受け、同社は2009年4月にシステム安定化に向けた方針を決める「システム安定化推進委員会」とその方針の実行役である「システム安定化推進部」を設立。「重大な障害を未然に防止する」、「万一、障害が起きたときにいち早くサービスを再開する」の二つの観点から様々な改革を実施した。

 重大な障害を未然に防止する対策のなかで最も大きなものが、今回の基幹系システムのデータベース刷新だった。システムを安定化させるために同社は、データベースの耐障害性向上が不可欠と判断。既存システムで採用していたオラクル製のデータベースソフト「Oracle9i Database」を「Oracle Database 11g」にバージョンアップすると同時に、耐障害性向上策を実行した。この対策は、オラクルが提示する、耐障害性向上のベストプラクティス集である「Oracle Maximum Availability Architecture(MAA)」を参考に実施した。データベースソフトを動作させるハードは、可用性、拡張性、コストパフォーマンスを総合して、アプライアンス製品の「Oracle Exadata Database Machine」を選んだ。

 新データベースは2011年3月21日に稼働を開始した。耐障害性の向上とともに、性能向上とコスト削減を実現している。性能面では、発注処理の速度が最大2倍、株価を参照する取引処理の速度が最大7倍になり、夜間バッチ処理にかかる時間が40%短縮した。コスト面では、年間のデータセンター費用が5000万円削減できたという。