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 トレンドマイクロは2011年7月13日、クラウドサービス上のデータを保護するための新サービス、「Trend Micro SecureCloud(セキュアクラウド)」を発表した(関連記事)。

 このサービスの対象となるのは、ユーザー企業が使っているクラウドサービス上の仮想サーバーとデータボリューム。ユーザー企業はこのサービスを利用することで、クラウドサービス上のデータボリュームを暗号化できる。暗号化されたデータボリュームを復号するための鍵については、このサービス向けに用意された鍵管理サーバーが、ユーザー企業の仮想サーバーごとに生成・配信する。

 暗号化鍵の発行対象は、ユーザー企業が設定したポリシーに適合する仮想サーバーのみ。ポリシーについては、OSやセキュリティ対策ソフトのバージョン、IPアドレスなど、約10種類の項目が設定できる。

 暗号化鍵は、ユーザーによる適切な管理がなされていない仮想サーバーや、第三者が管理する仮想サーバーには配信されない。つまり、暗号化されたデータボリュームにアクセスできるのは、ポリシーに合致する仮想サーバーだけとなる。ポリシーに合わない仮想サーバーからのアクセスが防げるので、クラウド上に保管しているデータの安全性が高まるとしている。

 トレンドマイクロによれば、データの扱いをデータセンター事業者に依存せざるを得ないため、クラウドサービスの採用に踏み切れないユーザー企業が少なくない。「誰と物理サーバーやストレージを共有しているのか。バックアップデータはきちんと管理されているのか。またデータは解約した際にきちんと廃棄されているのか。こうした不安から、クラウドサービスの採用に踏み切れないユーザー企業は多い」とトレンドマイクロの大田原忠雄マーケティング本部エンタープライズマーケティング部部長代行は語る。「SecureCloudを使うことで、クラウドサービス上のデータにまつわるリスクが低減できる」(同)。

 SecureCloudの受注は8月3日から。実際にSecureCloudを受注し提供するのは、クラウドサービス事業者などトレンドマイクロと提携したパートナー企業。各種クラウドサービスのオプションとして用意する。前述の鍵管理サーバーは、パートナー企業が運用する。

 SecureCloudが動作するプラットフォームは、Amazon EC2、Eucalyptus 1.6/2.0、VMware vCloud v1.0、VMware vSphere。他のプラットフォームからも利用できるように、別途APIを提供する。

 料金体系はパートナー企業に依存する。SecureCloudは海外市場では先行して販売されており、仮想サーバー1基あたり月額1万円程度という。

■変更履歴
当初、「トレンドマイクロが運用する鍵管理サーバー」との表現がありましたが、正しくは「このサービス向けに用意された鍵管理サーバー」です。またこの修正に伴い、6段落目の最後に「前述の鍵管理サーバーは、パートナー企業が運用する」との一文を加えました。本文は修正済みです。[2011/07/13 18:00]