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図1 テレビ画面の例
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図2 取り組みの全体像
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 福島県の南相馬市は2011年7月16日、地上デジタル放送技術を利用した地域限定のテレビ実験放送「南相馬チャンネル」の放送を、2011年7月20日に開始すると発表した。放送する内容は、放射線量など市ホームページに記載されている項目の一部や、市の行事など。受信可能エリアは鹿島区と原町区の一部のエリアである。

 ヨーズマー(本社:石川県金沢市、代表取締役:野口高志氏)は2011年7月19日、南相馬市および南相馬市と友好関係にある富山県南砺市から依頼を受けて、「南相馬チャンネル」を、総務省・東北総合通信局、北陸総合通信局、南相馬チャンネル協賛企業各社(となみ衛星通信テレビ、日立ビジネスソリューション、ミライト・ホールディングス)からの協力を得て、7月20日より開始すると発表した。

 この放送は、地上デジタル放送に使用されているUHF帯の周波数においてほかの放送局との混信などが発生しない周波数(ホワイトスペース)を活用して行う。実験期間は2012年7月14日までの1年間を予定する。

 南相馬チャンネルは地上デジタル放送と同じハイビジョン映像を用いたフルセグ放送およびワンセグ放送により、仮設住宅や避難所を中心とした地域社会のコミュニケーションを円滑化することを目指す。市長からのメッセージ、市が実施する行事、学校行事、生活情報、復興状況などを取材し届けるとともに、市のお知らせ(広報や市のホームページに準ずる)や放射線のモニタリング情報などをデータ放送で視聴者に届ける(図1)。

 この実験では、地上デジタル放送と同じ帯域、同じ技術を使って情報が提供される。このため、デジタルテレビやワンセグ機能付き携帯電話のなど一般的な地上デジタル放送受の信機を使い、放送にチャンネルをあわせるだけで、一般的なテレビ放送と同じ使い勝手で地域の住民は防災情報や地域情報を入手できるようになる。

 実験は、「地元雇用の創出」「効率的な行政情報の提供」「商工業の活性化」「非常時の緊急情報発信や復興状況の周知」などをイメージして運用する。商工業の活性化の一環としてオープンスタジオを開設するとともに、地元雇用の創出の一環として、現地制作スタッフの雇用なども行う。富山県のケーブルテレビ事業者であるとなみ衛星通信テレビは、スタート時期における番組制作ノウハウの伝授の面から協力する。

 南相馬チャンネルは、映像、音声、文字(データ放送)などを利用して情報を伝える。文字テロップの情報については、合成音声にして音でも情報を伝える。日立ビジネスソリューションは、この音声合成エンジンを無償提供する。

 ミライト・ホールディングスは、電波の計測やアンテナ工事で協力する。

 なお、南相馬チャンネルの次期ステップとしては、インターネット回線を利用して遠方に避難した市民に対して情報提供することを検討している(図2)。第1段階として北陸総合通信局の協力を得て、北陸地域に避難している南相馬市民にも情報提供を行うことを予定している。

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