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写真1●スマートフォン向けアプリの画面 画面上部のポストに毎日電子チラシが自動配信される。右上の「13」は配信されたチラシ数を表している
写真1●スマートフォン向けアプリの画面 画面上部のポストに毎日電子チラシが自動配信される。右上の「13」は配信されたチラシ数を表している
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写真2●iPadでポストを開いたところ 配信された電子チラシは最初、アプリ画面内に無造作に並べられた状態になっており、ユーザーが指でチラシを拾い上げて読みたいチラシを仕分けるようになっている(仕分けずにまとめて読むことも可能)
写真2●iPadでポストを開いたところ 配信された電子チラシは最初、アプリ画面内に無造作に並べられた状態になっており、ユーザーが指でチラシを拾い上げて読みたいチラシを仕分けるようになっている(仕分けずにまとめて読むことも可能)
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写真3●新サービス「Shufoo!電子オリコミサービス」について説明する凸版印刷 情報コミュニケーション事業本部 トッパンアイデアセンター メディア事業開発本部の山岸祥晃本部長
写真3●新サービス「Shufoo!電子オリコミサービス」について説明する凸版印刷 情報コミュニケーション事業本部 トッパンアイデアセンター メディア事業開発本部の山岸祥晃本部長
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写真4●「みるとく~ポンサービス」用のクーポン配布用専用端末
写真4●「みるとく~ポンサービス」用のクーポン配布用専用端末
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 凸版印刷は2011年7月27日、都内で記者発表会を開催し、電子化した折込チラシ(以下、電子チラシ)をユーザーの端末にプッシュ配信する新サービス「Shufoo!電子オリコミサービス」の提供を開始することを発表した。提供開始は9月を予定している。ユーザー側の利用料は無料。

 Shufoo!電子オリコミサービスは、「電子チラシお届けサービス」と「みるとく~ポンサービス」という二つのサービスで構成する。電子チラシお届けサービスは、ユーザーのパソコン(WindowsとMacintosh)やスマートフォンあるいはタブレット(Android端末およびiPhone/iPad)、携帯電話、デジタルテレビなど向けに電子チラシを配信するサービス。スマートフォン用の専用アプリ内やパソコン用のガジェットに仮想的な「ポスト」を用意し、ユーザーの居住地域や属性に合わせた電子チラシを毎日自動配信する(写真1)。

 配信された電子チラシは最初、アプリ画面内に無造作に並べられた状態になっており、ユーザーが指やマウスでチラシを拾い上げて読みたいチラシを仕分けるというシカケを用意している(写真2)。同社が2001年から運営している電子チラシ配布用ポータルサイト「Shufoo!」(シュフー)では、ユーザーが自分で電子チラシを取得するようになっているが、新サービスでは実際の新聞の折込チラシと同様に「届いたものを自分の手で仕分ける」方式にした。

 「毎朝勝手に届き、色々入っていてワクワクする。パラパラとめくれて見やすい。眺めるだけで楽しく、しばしば新たな発見がある。こうした紙の折込チラシが持つ優れた要素を積極的に取り入れている。一般に、Webのサービスは『データは用意しました。どうぞ検索してください』という受け身の姿勢であるものが多いが、折込チラシの配信にはこうした姿勢はそぐわない」(凸版印刷 情報コミュニケーション事業本部 トッパンアイデアセンター メディア事業開発本部の山岸祥晃本部長、写真3)。

 もう一つの「みるとく~ポンサービス」は、電子チラシを閲覧するユーザー向けに実店舗で利用できるクーポンを配布するサービス。電子チラシ内に記載されたQRコードをユーザーが携帯電話などに転送し、店舗に設置された専用端末(写真4)にかざすと、店舗内で当日限り利用可能なクーポンを発券するというものだ。同社で実際に試験運用してみたところ、「QRコードを配布したユーザーのうち平均して7割弱が実際に店舗に来店した」(同社)といい、電子チラシお届けサービスと組み合わせることで高い集客効果が見込めることを売りとしている。

独自指標「チラシPV」に基づく課金モデルを採用

 電子チラシお届けサービスでは、電子チラシの配布を希望する企業への課金モデルとして、「チラシを配信した数」ではなく「チラシを実際に開いて見た数」に基づく成果報酬型モデルを採用している点もユニークな特徴となっている。「チラシPV」という新しい指標を提唱し、これに基づいて課金を行う。

 チラシPVは、(1)チラシが完全に表示された状態を1チラシPVと数える、(2)検索エンジンのクローラーや凸版印刷をはじめとする関係企業ドメインからのアクセスなどは除外する、(3)5分以内の重複カウントは排除する---といったカウントルールになっている。

 1チラシPV当たりの料金はおよそ10円と設定されている。具体的には、「企業登録費」として1企業当たり1万円、「店舗登録費」として店舗ごとに500円がまず初期費用としてかかる。そして、「チラシ閲覧費」として100チラシPV分に相当する1000円が最低料金として店舗ごとに毎月発生する。101チラシPVを超えた場合は2万チラシPVまでは1チラシPV当たり10円を課金する。2万チラシPVを超える分についてはカウント対象外となり、1店舗当たりの月額チラシ閲覧費は20万円が上限となる。

 「紙の折込チラシは1枚あたり平均8円程度かかるが、実際に見られているのは20パーセント程度。つまり、1枚のチラシをユーザーに見てもらうのに5倍の40円くらいコストがかかっている。Shufoo!電子オリコミサービスなら1チラシPV当たり10円で済むうえ、さらに店舗商圏ごとの閲覧ユーザーや来店ユーザーの分布といった顧客の詳細な属性データが取得できるというメリットも得られる」(凸版印刷の山岸祥晃本部長)。

 みるとく~ポンサービスの料金は、初期費用として発券機の設置費が1店舗当たり10万円で、月額費用として1000枚のクーポン発券分に相当する5万円が最低料金として店舗ごとにかかる。1001枚目以降2万枚までは1枚当たり50円の費用が発生する。2万枚を超える分はカウント対象外となり、1店舗当たりの月額クーポン発券料金の上限は100万円となる。

 凸版印刷によれば、電子チラシお届けサービスとみるとく~ポンサービスを合わせて初年度で約18億円の売り上げを見込んでいるという。2013年にはShufoo!電子オリコミサービス全体の事業規模として約120億円の売り上げを目標とし、サービスの規模としてはユニークユーザー数500万(現在は約150万)、1.4億チラシPV数を目指すとしている。