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 中国Alibaba Group(阿里巴巴)が傘下のオンライン決済サービスAlipayの所有権を移転した問題で、Alibabaと同社大株主であるYahoo!およびソフトバンクは数カ月にわたる協議に決着がついた。各社が現地時間2011年7月29日に発表したところによると、Alibabaが今後もAlipayの財政的成果の分配を受けることで合意に至った。Yahoo!はAlibabaの株式の43%を、ソフトバンクは33%を所有している。

 Alibabaは2010年8月、株主や取締役会の承認を得ずにAlipayの所有権をAlibaba設立者兼最高経営責任者(CEO)のJack Ma氏が運営する外部企業に移転し、2011年第1四半期の連結決算から外した。Yahoo!はこれを2011年3月31日に知らされ、5月に米証券取引委員会(SEC)への報告書で明らかにした。しかしAlibabaは2009年7月の取締役会ですでに報告していると主張。補償を含め、譲渡に伴う条件について3社で協議が行われていた(関連記事:Yahoo!とソフトバンク、Alibabaの決済事業所有権移転で協議中)。

 今回の合意のもと、AlipayはAlibaba傘下のECサイト「Taobao」との既存の関係を維持し、Taobaoを含むAlibabaに優先的条件で決済サービスの提供を継続する。Alibabaは一部知的資産とソフトウエア技術サービスをAlipayにライセンス供与し、Alipayはライセンス料とサービス料をAlibabaに支払う。また、Alipayの上場や売却など流動性発生事由が生じた場合は、企業価値に応じてAlibabaが20億~60億ドルを受け取ることも取り決めた。

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