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 マイクロフォーカスは2011年8月1日、負荷テストツールの新版「SilkPerformer 2011」を出荷した。新たに、Ajaxテストの対象ブラウザを増やしたほか、モバイル通信回線の遅さを考慮してテストできるようにした。価格は、最小構成となる仮想50ユーザー時に、Webアクセス専用の下位版が312万円(税別)、DBアクセスなども可能な汎用版が390万円(税別)など。

 負荷テストツールのSilkPerformerでは、WebアクセスやデータベースアクセスなどのC/S(クライアントサーバー型)通信をシミュレートする。クライアントのリクエストを模倣した仮想ユーザーからサーバーに対してリクエスト負荷をかけ、レスポンス(応答時間)を計測する。仮想ユーザー数を段階的に増やしていった場合にサーバーが負荷に耐えられるかどうかを調べられる。テスト結果に応じて、サーバーを増強したりチューニングしたりする。

 新版では、大きく次の3つの機能拡張を実施した。(1)Ajaxの対象ブラウザを増やした。(2)スマートフォンなどモバイル端末向けのネットワーク設定プロファイルを用意した。これにより、ネットワーク通信の遅さを考慮したテストが可能になった。(3)仮想ユーザーをクラウド(Amazon EC2)経由で提供するオプションサービス「SilkPerformer CloudBurst」を強化した。新たに、地域別にレスポンスを比較できるようにした。

 (1)Webアプリケーションの負荷テストで使うAjax機能としては、複数バージョンのIE(Internet Explorer)を指定できるようにした。例えば、IE9を使っている場合に、IE7互換やIE8互換のAjax機能を利用できるようになった。SilkPerformerは通常のWebリクエストは自前でHTTPリクエスト群を発生させるが、Ajaxのテスト時には実際のIEを使って負荷を生成する。今回、この機能を強化した。

テスト対象プロトコルに応じて3エディション

 用途に応じて、3つのエディションを用意している。(1)「Web VU」は、テストの対象をWebアクセスに限定した下位版である。WebアプリケーションやWebサービスのリクエストを発生させられる。(2)「Standard VU」はWeb VUの機能上位版で、データベースアクセスなどを含めた一般的なC/S通信のリクエストを模倣できる。(3)「Premium VU」はStandard VUの機能上位版で、独SAPや米Oracleの業務アプリケーション、メインフレーム、米Citrix Systemsの画面情報端末などを模倣できる。

 ソフトウエアは、2つのモジュールで構成する。エージェントは、テスト内容(シナリオとなるスクリプト)を実行し、サーバーに対してリクエスト負荷を発生させる。一方、本体(管理サーバー)は、テストスクリプトの作成(ユーザー操作の記録とスクリプトの編集)に加え、テストスケジュールを一元管理し、エージェントに対してテストの実行を命令する。エージェントを複数用意してリクエスト負荷を分散させることもできる。

 ライセンスは、エージェント数には依存せず、仮想ユーザー数にのみ依存する。最小構成である仮想50ユーザー時の価格(税別)は、Web VUが312万円、Standard VUが390万円、Premium VUが468万円。

 稼働OSは、本体とエージェントともに、Windows XP/Vista/7(32ビット/64ビット)、Windows Server 2003/2008(32ビット/64ビット)。なお、オプションのServer Analysis Moduleを使うと、サーバー側の負荷情報をリアルタイムに収集できる。これにより、負荷テストの結果とサーバー負荷の相互関係を分析できるようになり、サーバーの増強やチューニングの指針を立てやすくなる。

 また今回同時に、SilkPerformerと組み合わせて利用できるテスト工程管理ツールの新版「SilkCentral Test Manager 2011」も出荷している。新版では、テスト結果と各種ログメッセージを同一タイムライン上で合成表示できるようにするなど、表現機能を高めた。価格(税別)は、利用者を限定した指名ライセンスが1ユーザー26万5200円、利用者を限定しない同時使用ライセンスが1ユーザー78万円。