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 2011年8月16日に発生したNTTドコモのspモードのトラブルの原因は、FOMAのコアネットワークを構成する中継ルーターの故障だとわかった。

 トラブルが起こったのは、FOMA網でパケット通信を担うSGSN/GGSNと呼ばれるゲートウエイ装置と、MAPS(Multi-Access Platform System)というシステムの間にある中継ルーター。MAPSはFOMAを含め様々なアクセス回線から、インターネットや企業システムへの接続を実現するためのプラットフォームで、spモードの契約管理機能やメール対応機能などが含まれる。

 中継ルーター自体は単純にパケット転送を行うもので、冗長化されていた。ハードウエア障害が起こった後、冗長構成になっていた機器への切り替えはすぐに行われたという。ところが機器の切り替えをきっかけに、それまで接続していたセッションが切断されて新規接続(再接続)になったユーザーがいた。そこに、ほかのユーザーから通常の新規接続要求が重なったことによって、認証サーバーで輻輳が発生したという。

 しばらく輻輳が続いたため、NTTドコモ側では通信制限を実施。その後、輻輳の状況を見て段階的に通信制限を解除していった。最終的に通信制限を完全に解除してspモードの回復を確認したのは、障害発生から約7時間後、8月16日の18時29分だった。