PR

 多チャンネル放送研究所は2011年8月29日、3月から4月にかけて行った調査の結果およびその分析・検証を取りまとめた報告書「2011年多チャンネル放送実態調査 調査報告書」を作成したと発表した。今回の調査では、91の有料チャンネルに調査票を送付し、そのうち51チャンネルから回答を得た。

 多チャンネル放送の加入者数予測の項目では、東経110度CS放送の「スカパー!e2」の加入者数は今後も順調に上昇するという回答が多かった。回答者が予測した加入者数の平均値は、2012年3月末時点で152万件、2013年3月末で167万件(「現実路線」という前提での予測値)だった。5年後の加入者数のイメージは、203万件が平均値だった。

 東経124・128度CS放送の「スカパー!」の加入者数については、緩やかに減少するという予測が多い。2012年3月末時点の予測では「201万~220万件」という回答が22件と最多だったが、5年後のイメージの項目では「200万件以上」という回答はなかった。一方で、東経124・128度CSを利用したハイビジョン放送「スカパー!HD」の加入者数は今後緩やかに増えると予測する回答が多かった。ただし、5年後も「スカパー!HDの加入者数は100万件以下にとどまる」という厳しい見方の回答も15件寄せられている。

 IPTVは、今後も上昇傾向という予測が多かった。ケーブルテレビは、2012年3月末、2013年3月末(現実路線)、5年後のイメージのいずれの回答も「701~750万件」に集中しており、既に市場は飽和状態にあるとの見方が多い。スカパー!光に関しては、今後大きな伸びはないと見なす回答が大半を占めた。

 今後重視するプラットフォームについて質問したところ、最も多く「第1位」に挙げられたのは「スカパー!e2」(25件)だった。次いで「IPTV」(14件)、「CATV」(12件)の順番となった。これについて多チャンネル放送研究所は、「伸張が見込まれるプラットフォームをそのまま重視する傾向が読み取れる」と分析している。

 直近の決算期末における営業損益の項目では、「3億円未満の損失」という回答が17.6%で最も多かった。次に多かったのは「1億円以上3億円未満の利益」(15.7%)で、それに「5億円以上の利益」(13.7%)が続いた。全体として見ると、「損失があった」との回答が19.6%、「ほぼ均衡」が9.8%、「利益があった」という回答が49.0%となり、半数近くに利益が出ているという結果となった。

[2011年多チャンネル放送実態調査 調査報告書のWebページへ]