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 復興に向けて、元気が出るように我々が率先して動く――。富士通のデスクトップパソコンを製造する富士通アイソテックは2011年8月27日、小中学生が親子で参加する「第8回富士通パソコン組み立て教室」を開催した。同社の工場は3月11日の東日本大震災で被災し、壊滅的な被害を受けた。4月には生産ラインを復旧させ、恒例となっているイベントの開催にこぎつけた。会場には30組の親子が集まり、パソコンを自分の手で作る楽しさを実体験した。

 「3月11日14時46分、あの大震災が起きました。それから2週間。パソコンの製造が止まりましたが、ものづくりの現場を何とか再生しようと取り組んで復旧しました。(震災から再起した)記念となる組み立て教室です」と、富士通アイソテックの栃本政一社長はあいさつし、開催に向けた特別な思いを伝えた。

 富士通アイソテックの所在地は福島県伊達市。震災や原発事故の影響を受けた地域であるだけに、「応募がどれほど集まるのか」(萩原孝執行役員兼ボリュームプロダクト統括部長)という懸念があった。それでも「我々がやるべきことは、組み立て教室に参加したいという子供たちの要望に応えて、地域を元気にすること」(萩原執行役員)と社内で開催を決断した。

「記念となる組立教室」と挨拶した富士通アイソテックの栃本政一社長
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大きなスクリーンに解説を表示し、ずらりと並ぶ作業台の上で親子がパソコンを組み立てた
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 もともと組み立て教室は、伊達市周辺の地域貢献を目的として開始されたイベント。好評だったため、その後は対象地域を全国に拡大した。今回は参加者を募集する約3000枚の紙を地域の小学校で配布したほか、Webページなどで告知した。そうした告知の効果によって、結果としては定員を超える応募が集まった。対象は、小学5年生から中学3年生。抽選で参加者を絞り、福島県内からは21組、東京や千葉など県外からも9組が参加した。