PR

 V-High帯を利用した携帯端末向けマルチメディア放送を2012年4月に開始する予定で準備を進めるNTTドコモ系のmmbi(ホームページ)は2011年8月31日、番組制作関係者などを対象にした説明会を開催した(関連記事1)。

 mmbi編成統括部 ゼネラルマネジャーの原田由佳氏は、編成に関する基本的な考え方を説明した。mmbiはスマートフォンを対象にサービスを開始することから、「昼間は暇つぶしでちょっと見る」「夜間は目的視聴でじっくり見る」ということを意識しながら番組作りや編成を考えると述べた。

 「SDメモリーカードにコンテンツを一次蓄積できる」「視聴ビューワーの開発も進めており、ビューワーも含めた形で新しい視聴スタイルを提案できる」「ドコモショップの販売網を最大限使うことができる」「編成予算を比べるとケタ近いに少ない」などを、地上波による既存のテレビ放送との違いとして説明した。

 スマートフォンを対象にサービスをすることから、「すぐ横にはVOD型で利用できる大量の通信コンテンツがある。我々のサービスは、より早いタイミングで新鮮なコンテンツを届けていくことを大切なコンセプトにしたい」とした。

 「いまは編成統括部は23人しかおらず、自ら制作チームを持つことはできない」として、この説明会の対象とした制作会社や配給会社などの関係者と一緒に、このサービスを手がけていきたいと協力を呼びかけた。

 このあと、編成統括部のシニアマネージャーからmmbiサービスの概要説明が行われた。サービスにはリアルタイム放送と蓄積型放送(いわゆる「シフトタイム型放送」と、電子書籍やゲーム、地図。クーポンなどの「デジタルコンテンツ」の2種類)がある。編成は最低1チャンネルのリアルタイム放送を1日24時間行い、必要に応じて3チャンネルまでリアルタイム放送を拡充する。空いた帯域を使って蓄積型放送を行う。

 この日は、パイロット番組として制作した「スマホとトリセツ」などを例に、サービスのイメージを紹介した。Androidアプリから選りすぐりのアプリを紹介する番組である。ただ見るだけではなく、放送でアプリのリストを一緒にスマホに提供でき視聴者はすぐにアプリを得ることが可能になるというものである。この番組のリアルタイム放送とシフトタイム放送を例に、通信連携のイメージやソーシャルネットワーク連携のイメージを解説した。

企画募集要項を発表

 この日は、こうした説明に引き続き企画募集要項を発表した。「制作」と「調達」の大きく二つに分かれる。調達とは、CS(BS)などで放送している番組、webなどで展開しているコンテンツや動画、海外の映画やドラマ、過去の作品やアーカイブなども応募企画の対象にしようという考えである。携帯端末を中心にしたmmbiで放送することで、既存のメディアと両者がプラスになる企画の提案を待っているという。応募の締め切りは9月26日である。

 なお、mmbiのサービスの特色は通信・放送の連携にあると見なされているが、最後に小牧次郎常務は、「迷った場合は、組み合わせなくても、得意な企画をください。テレビならテレビ、デジタルコンテンツならデジタルコンテンツでいい。面白いもの、加入契約がとれるもの、解約しないものを提案してもらえれば、mmbiのスタッフと相談し組み合わせられるものは組み合わせていけばいい」と説明した。

 V-Highマルチメディア放送は現在、総務省による移動受信用地上基幹放送(いわゆるソフト事業者)の申請受付が9月2日までの予定で行われている(関連記事2)。mmbiは、いわゆる大規模枠と呼ばれる13セグメントを利用した放送を計画しており、申請の準備を行っている。