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 米AOLは米国時間2011年9月13日、テクノロジー系ニュースブログTechCrunchの創設者で共同編集長のMichael Arrington氏が、TechCrunchおよびAOLを去ることを決めたと発表した。新たに設立されたベンチャーキャピタルの経営に当たるためと説明しており、AOLは今後、投資を通じてArrington氏の事業を支援していくとしている。またTechCrunchの新編集長に、Erick Schonfeld共同編集長を任命したことも明らかにした。

 Arrington氏の去就を巡っては、同氏が9月初めにベンチャーキャピタル「CrunchFund」の発足を発表したころから米メディアなどで取り上げられるようになった。テクノロジー企業への投資を行いながらテクノロジー系ニュースの編集長も務めるということに対し、報道倫理の問題が取り沙汰されるようになったと伝えられている。

 AOLは2010年9月にTechCrunchを買収後、2011年2月に米ネットニュースサイトのThe Huffington Postを買収し、事業部門の再編を行った。「The Huffington Post Media Group」と呼ぶ事業部門を設置、TechCrunchなどを同部門の傘下に入れた(関連記事:AOL、ネットニュースサイトのHuffington Postを3億1500万ドルで買収

 AOLがTechCrunchを買収した当時、Arrington氏は、「AOLとの契約でニュースブログの独立性を保つ方針を明確に反映させた」と述べていたが、辞任に先立つ9月6日、同氏はTechCrunchに掲載した記事で「もはやTechCrunchに編集の独立はなくなった」と述べている。また同氏はAOLに対し、TechCrunchをHuffington Postから独立させるか、TechCrunchを元の株主に戻すかのいずれかを選択するよう提案していた。
 
[TechCrunchに掲載したAOLの声明]
[Michael Arrington氏のブログ記事]