写真●キヤノンの中岡正喜常務取締役、日本オラクルの遠藤隆雄社長、キヤノンITソリューションズの郷慶蔵取締役常務執行役員(左から)
写真●キヤノンの中岡正喜常務取締役、日本オラクルの遠藤隆雄社長、キヤノンITソリューションズの郷慶蔵取締役常務執行役員(左から)
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 キヤノンと日本オラクルは2011年9月26日、オフィス向けシステム構築で協業したと発表した。複合機などのオフィス機器と企業内のシステムを連携するためのソフトウエアを共同で開発。キヤノンITソリューションズ(キヤノンITS)が、共同開発したソフトウエアの販売やソフトウエアを利用したシステム構築を日本や北米などで担当する。キヤノンITS取締役の郷慶蔵 常務執行役員(写真右)は、「欧米などの世界に展開し、2015年度には100億円のビジネスに成長させたい」と強調した。

 キヤノンと日本オラクルが共同開発するのは「SOAベースのイメージングプラットフォーム」だ。イメージングプラットフォームはSOA(サービス指向アーキテクチャ)に基づいて、ERP(統合基幹業務システム)パッケージで構築した基幹系システムや、BI(ビジネスインインテリジェンス)ソフト、ワークフロー管理ソフトといった情報系システムと、複合機やプリンターなどのオフィス機器を接続する機能を持つミドルウエア。

 オフィス機器の制御に必要な情報をキヤノンが、SOA関連の技術を日本オラクルが提供して開発する。キヤノンITSの郷常務は「ERPパッケージを入れても業務が効率化できないと考えている企業が多いのは、業務フローとシステムフローが分断しているから。イメージングプラットフォームを利用することで、両者が連携できるようになり、業務効率化に役立つ」と説明する。紙の領収書を利用する経費精算プロセスや購買プロセスでの利用や、電子カルテ、ナレッジマネジメントといった分野での応用を想定している。

 日本オラクルの遠藤隆雄社長(写真中央)は、「当社の目標はハードウエアとソフトウエアの最適化だ。これまでは当社内で最適化してきたが、今回の協業は企業間を越えて最適化を実現する狙いだ」と協業の意味を説明。一方、キヤノンの中岡正喜常務取締役(写真左)は「日本オラクルの技術を利用して、顧客に新しいサービスを利用できると考えたため」と説明した。

 イメージングプラットフォームは12年1月からキヤノンITSが日本国内で提供を始める。その後2012年第2四半期から米キヤノン・インフォメーション・アンド・イメージング・ソリューションが米国で提供する。14年にはイメージングプラットフォームをSaaS(ソフトウエア・アズ・ア・サービス)として提供する計画である。価格は480万円から(最小構成で4CPUの場合)。