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写真1●基調講演2日目に登壇したAdobe Systems副社長兼ゼネラルマネージャーのダニー・ウィノカー氏
写真1●基調講演2日目に登壇したAdobe Systems副社長兼ゼネラルマネージャーのダニー・ウィノカー氏
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写真2●左はPhoneGapの開発者でありNitobiの創立者アンドリュー・チャーランド氏。右は米Adobe Systems社クリエイティブ&インタラクティブソリューション事業部門担当上級副社長デビッド ワドワニ氏
写真2●左はPhoneGapの開発者でありNitobiの創立者アンドリュー・チャーランド氏。右は米Adobe Systems社クリエイティブ&インタラクティブソリューション事業部門担当上級副社長デビッド ワドワニ氏
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写真3●PhoneGap Buildの操作画面。マルチプラットフォーム向けに書き出されたapkのリンク先はQRコードでも書き出せる
写真3●PhoneGap Buildの操作画面。マルチプラットフォーム向けに書き出されたapkのリンク先はQRコードでも書き出せる
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写真4●HTMLベースのアニメーション作成ツールAdobe Edgeのデモ。タイムラインの操作で簡単に動きを設定できる
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写真5●Rovioゼネラルマネージャーを勤めるアンドリュー・スタルボウ氏。Angry Birdフォントによる紹介だ
写真5●Rovioゼネラルマネージャーを勤めるアンドリュー・スタルボウ氏。Angry Birdフォントによる紹介だ
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 米Adobe Systemsが2011年10月3日から開催しているカンファレンスAdobe MAX2011。初日の最高技術責任者ケビン・リンチ氏(関連記事)に続く2日めの基調講演は、副社長兼ゼネラルマネージャーのダニー・ウィノカー氏らが登壇し、同社の戦略を支える各ツール群の具体的な活用事例を紹介した。

昨日買収を発表したNitobiの技術「PhoneGap」

 近年のコンテンツ配信のトレンドについてウィノカー氏は「今やスタティックなコンテンツのニーズは少なくなっている。インタラクティブ、ダイナミックなコンテンツが求められている時代にあって開発者の存在意義はますます大きくなっている」と強調。そしてコンテンツの開発にあたっては「使う技術を自由に選べることが重要だ」と述べた。

 ウィノカー氏はリッチコンテンツ技術の1つとして、JavaScriptとHTMLによるアプリケーションのパッケージ化技術で、昨日Adobeによる買収の合意を発表したNitobiの「PhoneGap」をあげた。その開発者でありNitobiである創立者アンドリュー・チャーランド氏が基調講演に登場。マルチプラットフォーム対応アプリのビルドをWeb経由で実行するサービス「PhoneGap Build」を紹介しながら「さまざまなプラットフォーム向けのSDKをダウンロードして開発環境を作るだけでも大変。これからはHTMLベースでアプリケーションを開発し、PhoneGap Buildを活用してほしい」と話した。また、買収後もPhone GapそのものはApatchライセンスのオープンソース技術であることに変わりはないと念を押した。本WebサービスはAdobeの新戦略「Adobe Creative Cloud」に統合される予定だという。

 続いて昨日Preview3が公開された、タイムラインベースによるHTML5形式のページデザインツール「Adobe Edge」の紹介が行われた。様々なアプリ、コンテンツをクロスプラットフォーム上で素早く展開するために必要な要素を「ツール、ブラウザ、フレームワーク」の3つと定義。特に制作ツールの性能は効率的で効果的なコンテンツ開発にとって重要な要素だと語り、開発技術同様、ツール選びも今後ますます重要になってくるという見解を示した。

3次元CGのパフォーマンスを1000倍に

 HTML関連技術の説明に続いては同日ローンチしたFlash 11とAIR3の新機能を紹介。特にこれまで実現には高い技術力が必要とされていた3D技術を活用したゲームコンテンツが、Flashを通して実現可能になったと強調した。

 前バージョンに比べ1000倍のパフォーマンスを実現するStage 3Dという新技術を紹介。GPUを活用して処理の効率化を追求したという。ゲームベンダーのRovio Incでゼネラルマネージャーを勤めるアンドリュー・スタルボウ氏が登壇して世界的な人気ゲームの「Angry Bird」のFlash11版でそのパフォーマンスを披露した。

 鳥が当たった構造物が倒壊するシーンでは、通常版では各パーツが連鎖反応的に崩れて積み上がるだけだったが、Flash11版では倒壊後にパーツが大爆発、粉々になり、チリと一緒に舞い上がる効果を追加した。この様子に会場では大きな拍手と笑いが起こっていた。

 Adobeは高度なコンテンツの開発手段として今後もFlashの開発に投資を続けると説明。WebコンテンツはHTML、マルチプラットフォーム対応アプリはFlashという位置づけを明確にした形だ。

 今年のAdobe MAX 2日目は、制作ツールとしてのソフトの性能やランタイムというフレームワークを支える基盤技術を強調した基調講演となった。