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写真●Steve Jobs氏
写真●Steve Jobs氏
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 米Appleの共同設立者で前最高経営責任者(CEO)のSteve Jobs氏がは現地時間2011年10月5日、逝去した(関連記事)。Apple II、Macintosh、iPod、iTunes、iPhone、iPadといった革新的な製品を世に送り出し、2011年にはAppleを時価総額で世界一の企業に成長させた同氏、IT業界のみならず“世界を変えた”開発者であり経営者であったと言える。

Jobs氏を蝕んでいた病魔、6月に最後の講演

 Jobs氏がAppleのCEOを辞任したのは2011年8月24日、わずか1カ月ちょっと前のことだ。

Apple、療養中のSteve Jobs氏がCEO辞任、後任はTim Cook氏

ニュースで振り返る、ジョブズ氏退任までの道のり

 2011年6月6日に開催されたAppleの開発者イベントWorldwide Developers Conference(WWDC)の基調講演には登壇し「iOS 5」やクラウドサービス「iCloud」を発表していた。

Apple、開発者会議にJobs氏登場、「iOS 5」やクラウドサービス「iCloud」を披露へ

 Jobs氏を蝕んでいたのは言うまでもなく病魔。2004年に診断・治療した膵臓ガンに続き、2009年には肝臓もがんに冒されていることを告白、肝臓移植手術などの治療を続けていた。

Jobs氏の肝臓移植手術を医療機関が正式に発表,「リスト患者の中で最も重度だった」

AppleのJobs氏が6月末まで療養休暇,CEO代行はCOOのCook氏

AppleのJobs氏が治療中であることを告白,CEO職は継続

スマートフォン、タブレットという市場を創出

 Appleは、それまでどの会社も成功しなかったジャンルについて革新的な製品を生み出し、新たな市場をいくつも生み出してきた。

 2007年に登場したiPhoneで「スマートフォン」を爆発的に成長させ、携帯電話のあり方そのものを変えてしまった。

iPhoneの衝撃

「電話を再発明する」---Jobs氏がMac OS X搭載の携帯電話機を発表

[動画レポート]これが「iPhone」のユーザー・インターフェースだ(前編)

 2010年にはiPadで「タブレット市場」を確立した。

iPadショック

「タブレット市場」がついに誕生

2011年Q2のタブレット型市場は世界規模で4倍以上成長、iPadがけん引

イノベーションの秘密

 Appleが世界を変えた製品を生み出すことができた理由は、Jobs氏の存在抜きには語れない。

「世界で最も優秀なCEO 30人」、AppleのJobs氏やARMのEast氏など、米誌Barron’s

AppleのSteve Jobs氏、Fortune誌の「技術業界で最も頭が切れるCEO」に選ばれる

 Jobs氏がいくつものイノベーションを起こすことできた秘密を、多くの識者が分析している。例えば『スティーブ・ジョブズ 驚異のイノベーション』の著者カーマイン・ガロ氏は、「大好きなことをする『情熱』、宇宙に衝撃を与える『ビジョン』」など7つの法則を紹介している。

ジョブズ流イノベーションの秘密は「1000ものことにノーと言う」

ジョブズにあって日本の経営者に足りないもの

「大切なのは情熱とビジョン」---『スティーブ・ジョブズ 驚異のイノベーション』著者が来日

 「ハングリーであれ。愚かであれ」というJobs氏の言葉は、イノベーションを志す若者に対するエールとして、永く語り継がれるだろう。

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