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写真1●「世界分割ストレージサービス」(仮称)の利用イメージ。世界4カ所のAzureデータセンターからファイルをダウンロードしている様子
写真1●「世界分割ストレージサービス」(仮称)の利用イメージ。世界4カ所のAzureデータセンターからファイルをダウンロードしている様子
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 NRIセキュアテクノロジーズは2011年10月12日、ファイルを世界中のクラウドストレージに分割保存するサービス「世界分割ストレージサービス」(仮称)を発表した。Windows Azureのストレージ(世界6カ所)を利用する。2011年11月上旬の提供開始を予定しており、実際のサービス利用イメージをITpro EXPO 2011のブースで実演した(写真1)。

 ファイルデータに乱数をかけたものを4~5個に分割し、それぞれのデータ欠片を別の場所のクラウドストレージに分割保存する。個々のデータ欠片が漏えいしても、ファイルの内容が分からない。また、分割時に冗長性を持たせている。クラウドストレージがシステム停止してデータ欠片の一つにアクセスできなくなっても、残りのデータ欠片を使ってデータを復元できる。

 クラウドストレージは、エンドユーザーからはWindows上のフォルダとしてアクセスできる。専用のフォルダにファイルをコピーしたり保存したりすることで、複数のクラウドストレージにHTTPSプロトコル経由で分割保存される。一方、同フォルダにあるファイルを参照したり、別フォルダにコピーしたりすると、世界のクラウドストレージからデータ欠片がHTTPS経由でダウンロードされる。

 データの保存先として、米Microsoft/日本マイクロソフトのクラウドサービスであるWindows Azureを利用する。世界6カ所のAzureのデータセンターのうち、任意の4~5カ所のデータセンターを選んで利用する。Azure側では、クライアントとHTTPSで通信する、専用のサーバーソフトが動作する。これと通信するための専用のクライアントソフトを、ユーザー側の環境に導入して使う。

 クライアントソフトの形態は二種類ある。一つは、個々のエンドユーザーのPCに導入して、直接クラウドを利用するためのモジュール。もう一つは、クラウドへのアクセスを仲介する代理アクセス用のモジュールである。いずれも、稼働OSは、Windows XP/7またはWindows Server 2003以降。

 なお、NRIセキュアテクノロジーズは2011年5月から、ファイル分割という同様の仕組みを採用したクラウドストレージ・サービス「SecureCube Secret Share」を提供している。同サービスは、国内のデータセンター事業者7社と提携したサービスである。今回、ストレージ部分をAzureに置き換えた新メニューを追加した形だ。

 利用料金は、Azuereの場合、データ容量課金(1Gバイトあたり月額15円)に加えてデータ転送量課金(1Gバイトあたり1回15円)がかかるため、一概には決まらない。ちなみに、国内データセンター事業者7社と提携した既存サービスであるSecureCube Secret Shareの利用料金は、容量5Gバイトでユーザーあたり月額1700円である。使い方次第で、これよりも下がる場合もあれば上がる場合もあるという。