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写真●三菱電機の参考展示の様子
写真●三菱電機の参考展示の様子
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 三菱電機は、2011年10月12日から14日まで東京ビッグサイトで開催中のITpro EXPO 2011で、スマートフォン同士の音声通話の盗聴を防止するアプリケーションを参考出展している(写真)。スマートフォンで通話する際、端末から基地局までは暗号化されているが、通信事業者が管理する基地局同士の通信は暗号化されていないことがある。例えば、海外において企業の機密情報などを音声でやり取りする際に、基地局間通信が暗号化されていないため盗聴される恐れがあるという。

 三菱電機が参考出展している盗聴を防止するアプリケーションは、通話するスマートフォンにそれぞれインストールする。このアプリケーションに対して、あらかじめ量子鍵配送装置で作成した真性乱数ビット列の鍵を共有させる。通話の際には、音声データと同じサイズの鍵を排他的論理和演算することで暗号化や復号化を実現する(これをワンタイムパッド暗号、またはバーナム暗号とも呼ぶ)。ワンタイムパッド暗号を利用すれば、無条件に安全であることが数学的に証明されているので、盗聴されない通話が可能になるという。

 暗号化あるいは復号化に一度使った鍵は、通話終了と同時に消去されるので、端末を紛失したり盗難されたりしても鍵が漏えいすることはない。現段階では、鍵を生成する量子鍵配送装置が実用化されていないが、他の方法で生成する暗号鍵を用いたサービスは可能だという。三菱電機の担当者は、今後4~5年をメドに実用化にこぎつけたいと話す。