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講演をするKDDIの鶴 昭博氏。撮影:新関 雅士
講演をするKDDIの鶴 昭博氏。撮影:新関 雅士
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 2011年10月12日、ITpro EXPO 2011の主催者企画「IPアドレス枯渇対策ワークショップ」において、KDDIの鶴 昭博氏がKDDIのIPv6化に対する取り組みについて講演した。

 鶴氏は講演の冒頭、約60万という数字を提示。10月時点でKDDIのDHCPサーバーによるIPv6アドレスの払い出し数であると話し、2000年という早い時期からIPv6化に取り組んできたことを明かした。“ニワトリが先かタマゴが先か”という、IPv6化に二の足を踏む議論が業界内に長く続いたが、KDDIとしてはIPv4アドレスが枯渇した今、積極的にIPv6を推進していることをアピール。2011年の現時点で問題なくIPv6サービスを提供できていると話した。同社のIPv6への取り組みに対し、「2011年6月のWorld IPv6 Dayでは世界各地から賞賛をいただきました」(鶴氏)。

 次に、World IPv6 DayにおけるIPv6トラフィック量について、データを交えながら説明した。それによると、朝から始まったWorld IPv6 DayのIPv6トラフィックは、午後10時過ぎに数Gビット/秒というピークを迎えたという。この数Gビット/秒というトラフィックはIPv4トラフィックを含めた全体の5パーセントに当たる。

 鶴氏はWorld IPv6 Dayに参加した全サイト546をチェック。表示可能だったサイトは483(IPv6に未対応のサイト24を含む)で、表示異常があったサイトは63。表示異常だった複数のサイトは、後にパケットサイズのネゴシエーション失敗に起因する「PathMTUディスカバリーブラックホール問題」によって接続不可であったことを確認したという。

 KDDIでは2007年後半から具体的な計画を立て、IPv6サービスを2011年4月に開始するために作業してきたという。サービスインの時期は、IPv4アドレスの枯渇直後に重なった。同社が提供する「auひかり」のIPv6対応では、ユーザーが何もしなくても自動的にIPv6に対応する。KDDIでは、ネットワークからユーザー宅のホームゲートウエイのファームアップを実施し、IPv6対応に順次変更してきた。

 auひかりは今後、さらにIPv6提供範囲を拡大する予定。2012年1月以降に、「auひかり ホーム」(関東以外)と「auひかり マンション」で提供する予定だ。なお、auひかり ホームのIPv6対応は既に関東圏で提供されており、マンション向けサービスとしては「auひかり マンションミニ」で既にIPv6サービスが提供されている。

■変更履歴
当初、第2段落で「IPv6サービス加入者数」と記述していましたが、正しくは「DHCPサーバーによるIPv6アドレスの払い出し数」です。お詫びして訂正します。本文は修正済みです。 [2011/10/12 19:45]