ユニテックスは、LTO5テープ装置と、LTO5テープ向けファイルシステム・ソフトをセットにしたパッケージ「LTFS3000 LTO5 テープファイルシステム」を、ITpro EXPO 2011の会場で展示した。映像データのアーカイブ保存や、テープを用いた大容量データの受け渡しなどに適する。同パッケージ製品の発売は、2011年11月4日を予定している。
ベンダー各社のLTO5テープ装置と、LTOテープをファイルシステムとして扱えるようにする同社製のLFTSソフトウエア「LTFS3000」をセットにしたパッケージ製品である。ユーザーの要求に応じて、LTFS3000を任意のPCサーバーにインストールして提供する。LTFS3000は、Windows/Linux/Mac上で稼働するソフトであり、ファイル操作用のGUI画面を提供する。
なお、LTFSは、テープ向けの原始的なファイルシステムである。磁気テープを、データ保存領域とインデックス領域に2分割する。データ領域に記録するデータは、すべて追記型で書き込む。一度書き込んだデータは消えない。一方、インデックス領域は、ファイルシステムが更新されるたびに、すべて上書きされ、最新の状態になる。
パッケージの価格は、PCサーバー機を含まない最小構成時(米IBM製のLTO5テープ装置1台と、ソフトウエアのLTFS3000、SASインタフェースカード、SAS接続ケーブルのセット)で、180万円(税別)から。LTO5テープ装置のデータ転送速度は、140Mバイト/秒。