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 米アップルは10月18日、決算発表後にティム・クックCEO(最高経営責任者)とピーター・オッペンハイマーCFO(最高財務責任者)が電話による証券アナリスト向け説明会を開いた。クックCEOは増益となった7-9月期を超えて、感謝祭やクリスマス休暇など買い物シーズンがある10-12月期の製品販売について「自信を持っている。多量の供給をしたい」と語った。

 会議の冒頭、クックCEOは「スティーブ・ジョブズ氏が亡くなってから初めての決算説明会。世界は偉大なビジョナリーを失った。アップル社員全員のメンターだった。ソフトウエアとハードウエアとサービスを組み合わせて偉大な経験を提供できるのはアップルだけ。これを続けていく」と決意を語った。

 オッペンハイマーCFOは経営状況について、iPhoneやiPadなどの各製品の売れ行きが伸びていることについて「個人客に加えて法人需要も伸びている。世界の大企業が続々と採用している。米国はもちろん、日本ではANAが業務に使ってくれている。デザインや機能など何をとっても顧客満足度が高い」と話した。

 またクックCEOは「タブレット端末がパソコンを超える市場になる」とする。「Macの代わりにiPadを買う顧客も要るだろう。その意味では商品の食い合いがある。しかし、多くの顧客はウィンドウ関連製品からアップルの製品に移っている。特にマックの売り上げが増えていることを見ると食い合いは限定的。これから無線サービスなどを充実させていきタブレット端末をさらに伸ばしたい」と話した。

 今後の資金の使い道について、クックCEOは「柔軟性を持って考えている。買収をしたり、サプライチェーンを改善したり、アップルストアの拡充を考えたい」とする。

 海外展開にも触れ、「特に中国には大きな商機がある。アップル製品を欲する中間層がどんどん拡大している。米国で行っている経営戦略のすべてを中国でも展開する。投資を続ける」と語った。

 増収増益となった7-9月期の決算では、在庫が減り、研究開発費が増えたのも特徴だ。在庫が7億760万ドル(前年同期は10億5100万ドル)となった。2011年度の研究開発費は24億2900万ドルと、前年の17億8200万ドルより増えた。

 クックCEOはタイの洪水の被害について悲しみを示すとともに「部品供給などの影響が出てくるだろうが、まだ詳しいことはわからない」とした。一方で、「アップルにはまだまだ革新的な開発中の製品がある」と強調した。