NTTファシリティーズは2011年10月19日、震度6強から震度7相当の地震を想定したサーバーラック用免震装置(写真)を発売した。地震発生時の揺れが大きくなる高層階への設置に対応する。価格は30万円(税別)から。
同製品は、地震発生時にサーバールームの床からラックへ伝わる揺れを低減して、サーバーへの被害を防止する装置。同社とヤクモが共同開発した。震度6強から震度7相当の地震を想定した震動実験で、ラックにかかる水平加速度が、ラック設置床面の水平加速度と比較して大幅に低減されることが確認されている。
地震の揺れは、建物の高層階になるほど大きくなる。同製品では、高層階向けに免震機構の最大変位幅355mmの「高性能モデル」、低層階向けに最大変位幅250mmの「省スペースモデル」を用意し、設置場所に合わせて選択できるようになっている。
さらに、地震の揺れが収まったあと、サーバーラックが自動的に地震前の位置に復帰する機構を搭載。地震後の復旧作業が不要になり、余震に対するリスクも軽減される。