PR
写真1●NTTコミュニケーションズの有馬彰社長
写真1●NTTコミュニケーションズの有馬彰社長
[画像のクリックで拡大表示]
写真2●ネットワーク仮想化のメリット
写真2●ネットワーク仮想化のメリット
[画像のクリックで拡大表示]
写真3●ポータル画面から、ネットワークからサーバー/アプリケーションに至るまでの集中管理を可能にしたいという
写真3●ポータル画面から、ネットワークからサーバー/アプリケーションに至るまでの集中管理を可能にしたいという
[画像のクリックで拡大表示]

 NTTコミュニケーションズ(NTTコム)の有馬彰社長(写真1)は2011年10月27日、同日から開催中のプライベートイベント「NTT Communications Forum 2011」の基調講演において、2012年夏からネットワーク仮想化サービスを開始することを明らかにした。

 ネットワーク仮想化とは、ネットワーク構成やトポロジー設定を、すべてソフトウエアベースで変更できるようなネットワークのこと。「SDN」(Software Defined Network)というキーワードでも語られる。SDNを実現する技術として、スイッチから経路制御機能を独立させてコントロールするプロトコル「OpenFlow」が注目を集めている(関連記事)。

 ネットワーク仮想化のメリットについて有馬社長は、「クラウドサービスで基盤の拡張や設定を変えたいとき、現状ではサーバーやスイッチの設定を変更する必要があるため、設定の手間がかかり、一時的にサービスが利用できなくなる。ネットワーク仮想化が可能になれば、ネットワーク機器の設定をコントローラーでプログラマブルに設定でき、オンデマンドでクラウドの構成変更が可能になる」と説明する。

 このほかネットワーク仮想化のメリットとして、パンデミックなどが発生した際にオンデマンドでクラウド内のデータを遠隔地に移行することや、NTTコムが保有する世界に点在するデータセンターを仮想ネットワークで結び、あたかも巨大な1つの仮想データセンターとして利用可能になる点を挙げた(写真2)。有馬社長は「世界のデータセンター事業者で、おそらくネットワーク仮想化サービスを開始している事業者はいない。来年夏には提供したい」と語る。

 ネットワーク仮想化の実現手法としては、OpenFlowをプロトコルとして用いることを検討している。スイッチ部分の仮想化は、OpenFlow対応スイッチのほか、Open vSwitchなどを使ったソフトウエアベースのアプローチや、SDN関連のベンチャー企業の技術を使った方法も試しているという。最終的にポータル画面を通して、ネットワークからサーバー/アプリケーションまでの契約状況や運用状況を「見える化」するほか、オンデマンドでの開通や廃止などの集中制御を可能にしたいという(写真3)。2012年1月に技術的なトライアルを実施し、来夏のサービス開始へとつなげる考えだ。

NTT Communications Forum 2011